“恵方巻き”にも値上げの波 具材は11種類⇒8種類に…「去年と同じ価格で」節分楽しんでもらうため工夫重ねるスーパー

2月2日は節分。その楽しみの一つが恵方巻きですが、ここにも食材の値上げが影響しています。そうした中でも、お客に変わらない価格で楽しんでもらいたいと店側は工夫を重ねています。

【松村道子キャスター】
「新潟市西区のスーパー。卵の価格が高騰していて、Lサイズは1パック250円を超えています。こうした中、きょう特売を行っていますが、お昼を過ぎてカゴはすでに空になっています」

食材の価格高騰が続く中、全国的な鳥インフルエンザの発生で特に値上がりしている卵。この店では今年に入り落ち着いていた仕入れ値が、1月中旬以降、急激に上昇しました。

【いちまん 高井栄二朗 店長】
「2週間前の値段でチラシに掲載するので、赤字で販売している状況」

【お客】
「(Q.特売を意識して来た?)卵がメイン。でも、他のものも上がっているから麻痺しちゃって」

【お客】
「高くはなっているが、生産者もお金がかかっているし、鳥インフルとかもあるし仕方がない」

【松村道子キャスター】
「季節の味にも値上げの並が押し寄せています。バッグヤードでは節分に向けて恵方巻きの試作が行われています」

マグロをメインに色とりどりの食材が美しく重ねられた恵方巻きですが、食材の高騰を受け、今年は工夫が必要となりました。

【いちまん 高井栄二朗 店長】
「年に1回、皆さんが食べるものなので、あまり値上げはしたくなかった。内容を抑えめにして、去年と同じ価格で販売することにしている」

この店で去年販売した恵方巻きは1058円で、11種類の具が入っていましたが、今年はここから、かんぴょう・アナゴ・イカが姿を消しました。

残る8種類の食材も値上げを免れたわけではありません。

コメの仕入れ値は去年の1.3倍、イクラは1.5倍、サーモンは1.2倍に。マグロや海苔などほぼ全ての食材が値上がりしています。

販売価格を維持するため、中身を変更せざるを得なくなりましたが。

【いちまん 高井栄二朗 店長】
「それでもみんなで試食して、食べたときの満足感とかはそのまま。満足してもらえるように改良している」

値上げの波に飲まれながらも、今年も自信を持って提供する恵方巻き。

【いちまん 高井栄二朗 店長】
「1本単価も安いものではないので、イベントの一つとしておいしい恵方巻きを食べていただければ」