北村義浩氏、コロナの5類移行は感染状況をみれば適切…「普通の病気」という認識に変わっていく

厚生労働省は27日、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けを、予定通り5月8日に5類へ移行することを正式に決めた。
【日本医科大特任教授・北村義浩氏】
現在の感染状況をみると、移行は適切でしょう。さまざまな項目の中でも、これまで毎日発表していた感染者数を週1度にするという点が一番大きな変化だといえます。今までタイムリーに分かっていたものが、早くても1週間前の状態しか分からず「感染者が増加してきたから対策しないといけない」となっても適切な対応は取れなくなります。
おのおのの対策がこれから非常に重要となり、医療機関や高齢者施設などは感染リスクに対しての緊張感が高まるでしょう。今は保健所もパンクする状況ではないので、毎日発表する方がいいと思います。5類移行は危険じゃないという問題ではないので、モニタリングはしっかり行った方がいいと考えます。
医療費が一部負担となることに関しては、段階的に上げていくはずなので感染者数や死者数の状況を見ながら対応し、最終的には3割になるのではないでしょうか。新型コロナは普通の病気という認識に変わっていくことが予想されるので、世間の温度差も少しずつ埋まっていくと思います。