三重県名張市が発注した工事を巡る贈収賄事件の初公判で、収賄の罪に問われている元職員の男が起訴内容を認めました。
名張市の元営繕担当室長中西隆之被告(52)は、市が発注した学童施設の工事で便宜を図った見返りに、電気工事会社の中井章仁被告(32)からゴルフクラブ15本を受け取った罪などに問われています。
5月1日の初公判で、中西被告らは起訴内容を認め、検察側は「中西被告は工事を受注させれば、金品を要求しやすくなると考え見積額を教えた」などと指摘しました。
贈賄側の中井被告(32)について検察側は、「下請け業者にゴルフクラブの代金を立て替えさせるなど、手口が巧妙で悪質」などと指摘し、懲役10カ月を求刑しました。