“ルフィ”の指示で強盗か…24歳男は犯行直前まで愛知のコンビニで働く オーナー「真面目で物静かだった」

「ルフィ」と呼ばれる人物が指示役とみられる一連の強盗事件。「ルフィ」からの指示を受け強盗をしていたとみられる男が、犯行の直前まで愛知県内のコンビニで働いていたことがわかりました。 全国各地で相次いでいる、一連の強盗事件。
指示役の「ルフィ」などの疑いがあるのが渡邉優樹容疑者(38)、今村磨人容疑者(38)ら4人です。
この4人の送還について、フィリピンのレムリヤ法務大臣が1月31日、言及しました。フィリピンのレムリヤ法相:「日本側が要求すれば4人一緒に月曜までに送還したいと思う」 条件が整えば、2月6日までに実現する可能性があるとの見通しを示しました。「ルフィ」の指示のもと、SNSの闇バイトで集まったメンバーが犯行を繰り返しているとみられる一連の強盗事件。
そのうち、2つの事件に関わったとして逮捕された男の1人が、愛知県内で働いていたことが東海テレビの取材で明らかになりました。北条被告が働いていたコンビニのオーナー:「びっくりしましたね。マジか…みたいな。トラブルも全くなかったと思います」 尾張地方にあるコンビニエンスストアで働いていたのは、愛知県豊山町に住むブラジル国籍の北条マクサンドリ被告(24)です。
2022年10月に東京都稲城市の住宅で、およそ3500万円や金塊などが奪われた強盗致傷事件。
そして、11月に山口県岩国市の住宅で起きた強盗未遂事件に関わったとして、逮捕・起訴されています。

(リポート)「一連の強盗事件で逮捕された北条被告は、こちらの豊山町のアパートに住み、尾張地方のコンビニエンスストアで働いていたということです」 2022年7月までのおよそ1年間、尾張地方のコンビニでアルバイトとして働いていた北条被告の印象について、店のオーナーはこのように語ります。北条被告が働いていたコンビニのオーナー:「働き方はすごい真面目な子でしたよ。物静かな子だった。でも仕事はしっかりしていたし、悪い話は聞いたことがないです」 物静かで、強盗をするような人には見えなかったといいますが、別の一面もありました。
北条被告が働いていたコンビニのオーナー:「遅刻とか多くて、何回言っても遅刻は直らなかった。北条君はうちを飛んだという形で辞めている、連絡もなしで辞めているので」 遅刻が相次いだうえ、アルバイトを無断欠勤し、その後連絡が取れなくなったということです。
山口県岩国市の事件で実行役だったとみられる北条被告。起訴状などによると、住宅に侵入し、住人にカッターナイフを付き付けたうえで「殺す」などと脅しましたが、住人が日本刀を取り出したため、現場から逃走したといいます。 この事件では、共犯者として逮捕された東京都の無職・上野晴生被告(23)の初公判が1月31日に山口地裁で開かれ、上野被告は起訴内容を認めました。 担当弁護士によりますと、上野被告は「『ルフィ』と名乗る男から連絡を受けた」と説明しているといいます。「ルフィ」が関与した2つの事件に関わったとみられる北条被告について、豊山町の自宅アパートでは、ある様子が目撃されていました。

近所の住民:
「ひっきりなしに車も変わるし、外国人ぽい人が出入りしていました」

別の住民:
「本当に怖いです。(他の事件では)人殺しまで起きているので」

(リポート)
「近所の人によりますと、北条被告は『お金がない』と言っていたということです」

働いていたコンビニのオーナーは、金に困っていた様子はなかったと話します。

北条被告が働いていたコンビニのオーナー:
「何かの板金で働いていたと言っていましたね。確か各務原だった気がする。別にギャンブルもやらない子だったので、お金に困ったというのは聞いていないです」

全国各地で起きた、「ルフィ」が指示したとみられる一連の強盗事件。全容解明が待たれます。