友人だと思っていた人に裏切られるほど、悲しいことはない。海外では、友人に殺されかけた人がいる。
アメリカ・ニューヨーク市在住の女性に、強力な鎮静剤入りチーズケーキを食べさせ、殺害しようとした疑いで起訴されていた女の裁判で、裁判所が21年の禁固刑有罪判決を言い渡した。海外ニュースサイト『The Guardian』『Daily Mail』などが4月20日までに報じた。
報道によると、2016年1月ごろ、同市ブルックリン在住の女性(現在35歳)が女A(現在47歳)と知り合った。2人が出会った経緯は報じられていない。女性とAはすぐに意気投合したようで、お互いの家を行き来する仲になった。
>>インフルエンサー、殺人事件の現場で自撮り実況の動画公開 血まみれで意識のない被害者が映り批判殺到<< 2人が知り合ってから約半年後、Aが女性の家を訪れた。Aは手土産のチーズケーキを持参。食べるよう勧められ、女性はチーズケーキを口にした。しばらくして女性の体調が悪化。嘔吐を繰り返したのち、ベッドの上で意識を失ったという。翌日、女性の姉が昏睡状態の女性を発見した。室内の異変に気付いた姉が警察に通報。救急隊も駆けつけ、女性は病院に搬送され、一命を取り留めたそうだ。数日後に女性は退院して帰宅。室内には強盗が入ったようで、女性のパスポート、労働許可証、指輪などの貴重品がなくなっていた。 このときすでにAとは、連絡がとれなくなっていた。捜査を開始した警察は、一連の強盗がAの犯行とみて調べを進めていったという。さらにチーズケーキの容器を調べたところ、強力な鎮静剤の成分が検出された。Aがチーズケーキに致死量の鎮静剤を混ぜ、女性に食べさせたとみた警察は殺人未遂の疑いでAを指名手配したという。 事件発生から半年後、警察はようやくAの身柄を拘束した。Aの居場所を特定できたのは、AがSNSを利用していたからだ。Aは2014年に地元ロシアで隣人の54歳女性を殺害した容疑で、国際指名手配されていた。直後にAはアメリカに逃亡し、偽名を使いニューヨークで暮らしていたという。Aはフェイスブックを利用しており、毛皮や宝石で着飾った写真を度々投稿。ニューヨークに住む被害者の娘が、Aとみられる人物のSNSを発見して独自に探偵を雇い、Aの行方を追った。この探偵がAの居場所を特定し、警察に情報提供したそうだ。 逮捕されたAは殺人未遂で起訴された。裁判で担当検事は「Aは逃亡先のアメリカで、別人になろうと画策した。自分とよく似た女性に狙いを定め、IDを盗むために殺害しようとした」などとその動機を訴えた。なお、Aは容疑を否認している模様。複数回の審理を重ね、クィーンズ上級裁判所は殺人未遂の罪で、禁固刑21年の刑をAに言い渡した。検察側の主張が認められた形だ。なおAは判決に納得がいかず、法廷で裁判長に罵声を浴びせたという。 このニュースが世界に広がるとネット上では「恐ろしい。女は人の命など何とも思っていないのだろう」「女性は一生友達が作れなくなりそう」「2人は顔だけでなく、体型までそっくり。これは狙われる」「アメリカの入国審査は機能していないのか」「逃亡犯なのにSNS使うとか、脇が甘すぎる」「警察が無能。探偵の力を借りないと、まともに犯人を捕まれられない」「女はラッキーだ。ロシアの刑務所よりはマシだと思う」といった声が上がった。 国外に逃亡しても、人は変わらないのだろう。逃亡先でも、悪事を働いた結果、女は長期にわたり刑務所に入ることになってしまったようだ。 記事内の引用について Woman who poisoned lookalike with cheesecake to steal identity convicted(The Guardian)より https://www.theguardian.com/us-news/2023/feb/09/woman-poisoned-lookalike-with-cheesecake-convicted 'It was easy for her to kill': Victim of Russian dominatrix speaks out as her former friend is sentenced to 21 years for poisoning her with laced cheesecake to steal her identity(Daily Mail)より https://www.dailymail.co.uk/news/article-11992337/Russian-dominatrix-tried-poison-friend-cheesecake-sentenced-21-years.html