将棋の藤井聡太六冠は5月6日、再び名古屋で対局します。3連覇を目指す叡王戦五番勝負の第3局です。対局場となる料亭では地元食材でおもてなしするため準備が進められていました。 将棋界で最も新しいタイトル「叡王戦」。23年度は「名人戦」と並行しながら3連覇を目指す藤井聡太六冠ですが、挑戦者の菅井竜也八段に現在1勝1敗です。大一番となる第3局は、5月6日に行われます。
舞台は名古屋市東区の料亭「か茂免(かもめ)」です。藤井六冠は2年前、叡王に初挑戦した際にここで対局を行いました。 注目は勝負めし。藤井六冠は2年前すっぽん仕立てのスープにきしめんが入っている「ぽんきし」を注文し話題になりました。
今回も名物「ぽんきし」をはじめ、7種類のメニューを用意しました。か茂免の料理長:「愛知の食材を食べてほしいというのと、お二人の好きなものをふんだんに入れようというので、献立を構成しました」 カツ御膳は愛知のブランド知多牛「響(ひびき)」を贅沢にカツに。
椀物は一色産の鰻に、愛知の特産品フキを巻いて、仕上げに薄めの葛(くず)をかけています。
米は飛騨のブランド米で大きい粒が特徴の「銀の朏(ぎんのみかづき)」を使っています。地のものにこだわったカツ御膳です。
菅井八段が好きだというタコなど、地元の鮮魚がのったちらし寿司や、藤井六冠が好きな麺類では、初夏にふさわしい鴨のレモン煮がのった冷たいうどんなども用意されました。
選ばれた食事は、コースの一部として今後提供されるということです。か茂免の料理長:「今回は勝負めしということで、カツであったり、(前回食べて勝利した)ぽんきしであったりというのを、験(げん)担ぎということでいろいろ構成しています。季節においては、『鴨のれもん煮』というのはベストだと思います。前回、藤井さんはしっかり食べられたので、ボリュームの方は少し多めにしてあります」 老舗料亭のおもてなしが詰まった勝負めし。2人は何を選ぶのでしょう。