「サラダ自販機」がSNSで拡散され話題 1月渋谷駅に設置「予想の3倍以上売れています」深夜でも購入客

京王井の頭線渋谷駅(中央口改札外コンコース)に、1月から設置されたサラダの自動販売機「SALAD STAND(サラダスタンド)by OFFICE DE YASAI」が、SNSで拡散され話題を呼んでいる。午前6時から売れ始め、午後11時を過ぎても購入客が相次ぐ人気となっている。
野菜を中心とした健康的な食品をオフィスに届ける「OFFICE DE YASAI」の運営会社・KOMPEITO(コンペイトウ)と京王電鉄などが共同で行うプロジェクト。コンペイトウの新井伸朗さん(44)は「想像以上の売れ行きに驚いています」と話す。
1日約24万人が行き交う京王渋谷駅。自販機にはAIカメラを設置し、顧客のデータを分析している。客層は学生から年配層まで幅広い。「サラダ自販機が珍しいこともあって、SNSでかなり拡散してくれています。当初は、健康意識の高い人をターゲットにしていましたが、サラリーマンや60代まで手に取っていただき、予想の3倍以上売れています」と明かした。
サラダの人気ナンバーワンは、「スモークサーモンとチーズの贅沢(ぜいたく)サラダ」(税込み880円)。全7種類で、週替わりで3種類が販売中。サラダだけでなく、「しっとりなめらか焼きいも」も女性を中心に好評だという。サラダを購入した50代男性は「普段から砂糖抜きをしたり健康には気を使っているので、興味があって来ました。おいしかったらまた来ます」。サラダが気に入り、味比べをしているという20代女性は「こんなに新鮮でおいしいのに、並ばなくていいというのが魅力的。友達にも広めてます」と笑顔で話した。
千葉の契約農家の野菜を使用。産地直送のため新鮮さが一番の売りだ。新井さんは「アメリカではサラダ自販機は当たり前の存在になりつつあるので、日本でも認知度が上がればいいなと思っています。一度食べてみてください」と呼びかけた。(坂口 愛澄)