青いカーネーション 母の日前に出荷ピーク 50万本、芝山から全国へ

14日の母の日に向けて、千葉県芝山町の生花生産販売「サントリーフラワーズ」作業場で、最も青いカーネーション「ムーンダスト」の出荷がピークを迎えている。南米から成田空港に空輸された約50万本を全国の生花店などに届ける。
同社が開発したムーンダストは青い色素を持つ唯一のカーネーション。色合いは深みのある「プリンセスブルー」など6種類ある。通常より2、3倍日持ちし、色鮮やかなことなどから1本500~700円ほどの高値で店頭に並ぶ。
3日から出荷が本格化し、作業場にコロンビアとエクアドルで栽培された花が次々と届いた。通常の2倍の従業員約20人が検品やこん包作業に汗を流し、複数の種類を組み合わせて60本のセットを作った。
50万本の出荷量は年間の3分の1以上に当たる。例年は約60万本出るが、今年は新型コロナによる行動制限がなかったため、ゴールデンウイークに多くの人が帰省したと見込み、生花店が発注量を若干減らす傾向にあったという。
同社営業部の滝沢晶マネジャー(49)は「今年はコロナの影響も緩和したので、花を持って直接感謝の気持ちを伝えに行ってくれたら」と話した。