新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが、8日から「5類」に移行しました。客足の回復に期待する名古屋市中区錦三丁目の飲食店を取材しました。 新型コロナウイルスの感染が拡大するたび、大きな影響を受けてきた名古屋市中区の繁華街「錦三」。 新型コロナ5類引き下げ最初の夜は、目立って人出が回復したわけではありませんでしたが、自粛生活からの変化を感じている人もいました。
大学生:「パーティションがあったりすると、話し声とかも聞き取れなかったりして。5類に引き下げられて、生活しやすくなったところはあると思います」会社員:「今日からマスクが会社の中でも不要になったというのは嬉しくて。(Q.飲みに行きやすくなった?)それもあります。今日も本当に2年ぶりに錦に来たんですよ。パーティションがあると聞こえないんですよね、相手の声が。そういったところは非常に楽にはなってきたかなと」 客足の回復に期待する、名古屋・錦の焼き鳥店「鳥勢」。
引き続き、スタッフのマスク着用と入店時の消毒は行いますが…。鳥勢の女将:「まずアクリル板を全部外しました。それが1番大きいです。本当に外していいのかなと思いましたけど。外れて本当に開放感、スッキリしました」 会社の先輩・後輩で来店した客に聞きました。会社員:「コロナの時はなかなか聞きづらいこととかも、お酒が入ると聞きやすくなってくるので。自分自身も嬉しいなと思います」
感染が広がるたびに時短営業や酒類の提供禁止を求められ、厳しい経営を強いられて来ましたが、現在、客足はコロナ前の8割ほどにまで回復してきました。鳥勢の女将:「お客さまから、やっぱり5類に引き下がることによって大人数で予約を入れられるからねっていうお声を聞いていたので、大人数のご予約を多数いただけることを期待しております」 2軒目の店としての利用客が多いスナック「会員制 京」でも取材しました。
下村ママ:
「カラオケが終わった後はマイクを一つずつ消毒させていただいたりだとか、マドラーはお客さまごとに分けさせていただいたり」
感染対策は続けています。
下村ママ:
「(客が)全くゼロの時は、ゼロの日が続くこともありますね。(コロナを)まだ引きずっているのかなというところは感じられます」
今もコロナ前の4割ほどしか、客足は回復していないといいます。
下村ママ:
「接待だとか2次会に行かないという環境に、ここ3~4年間、身を置かれた環境っていうのは1番大きいかなと思います」
新たな日常がスタートしましたが、コロナ禍で変わった人々の行動と意識がこの先どうなるのか、見通すのはまだ難しそうです。