愛知県発「ラーケーション」とは? 新しい休み方に保護者9割が賛成

アクトインディは5月8日、「ラーケーション」に関する調査結果を発表した。調査は4月3日~10日、0歳~18歳までの子どもがいる家族の親378名を対象にインターネットで行われた。

「ラーケーション」とは「ラーニング」(学習)と「バケーション」(休暇)を組み合わせた造語のことで、「休み方改革」プロジェクトの一環として2023年3月に「ラーケーションの日(校外学習活動の日)」が全国で初めて愛知県で創設された。

公立学校(小・中学校、高校、特別支援学校)に通う子どもが学校を休み、保護者等とともに家庭や地域で探究の学びや体験・活動を自ら考え、企画実行できる制度で、年3日まで取得可能。休んでも欠席扱いとはならない。

そこで「ラーケーション」の認知度を調査したところ、77%が「聞いたことはない」と回答。まだまだ全国的に浸透していないことがわかった。

一方、「ワーケーション」という言葉を知っている人は58%と6割近くにのぼり、「ラーケーション」との認知度の差は大きいことが明らかに。しかしながら、ワーケーションを「実際に体験したことがある」という人は14%と少数であり、他方「ワーケーションの体験意向」は6割を超えていることから、今後実際にワーケーションを体験する人が増えていき「子どもと一緒の休暇を充実させたい」という需要が増えれば、ラーケーションの認知や興味の拡大につながると推察される。

また、ラーケーションの創設自体についてどう思うか意見を聞いてみたところ、約9割が「とてもいいと思う」「まぁいいと思う」と回答し、「ラーケーションの日」の創立については、好感を持つ人が非常に多いよう。

賛成する理由を聞くと、「子どもが休暇を取っても欠席扱いにならないのがいい」(63%)、「子どもが学びの体験を得る機会が増えていい」(61%)という意見が多かったほか、「飛び石連休や祝日の前後にラーケーションを使って休日をつなげられるのがいい」「保護者の休暇促進にもなっていい」という意見も目立ち、長期休みの取得や休暇促進のきっかけを期待する人も。さらに、ラーケーション利用を目的としたお出かけ施設などの適用割引やラーケーションらしい学びの体験商品の提供を望む声も見受けられた。