ロシアの侵攻から間もなく1年…ウクライナに派遣の理学療法士が帰国「希望が持てるようなリハビリが必要」

ロシアによるウクライナ侵攻から間もなく1年になります。調査のため、名古屋の八事日赤病院から現地に派遣されていた理学療法士が帰国し、最新の状況を報告しました。 地雷によって足をケガした男性。1月にウクライナの救急病院で撮影された写真です。 八事日赤病院の理学療法士・中島久元さん(46)は、ウクライナのリヴィウにあるリハビリ施設の機材や技術協力のニーズなどの調査を目的に、1月30日までの18日間、現地に派遣されていました。
中島さんによると、ウクライナ西部にあるリヴィウの救急病院では、東部の紛争地域から多くの患者が搬送されてくるほか、避難民も増加していて、医療ニーズは依然として高いままだということです。
中島さん:「下肢や上肢を切断した患者さんに対する義肢装具の提供なども始めていると言っていましたけども、なかなかスムーズに進まないところもあって、まだ300人ぐらいは義肢装具を待っている方がいるという話も聞いています」 中島さんは、心電図や階段昇降機などの機材や、リハビリを補助するような技術支援の必要性を訴えました。中島さん:「命が救われるということの大事さ。少しでも前に進むために、希望が持てるようなリハビリが必要とされているんじゃないかなと」 日本赤十字社では今回の調査結果などを踏まえ、現地にあるリハビリセンターの拡充計画などを進めていく方針です。