池田勝負の2年目 首位再浮上へ貢献誓う 千葉ロッテ

千葉ロッテの池田来翔(らいと)内野手が6日にZOZOマリンスタジアムで行われたソフトバンク戦で今季1軍初出場を果たした。チームは敗れたが、4打数2安打ですぐさま結果を残し「スタメンで使ってもらってチャンスだった。何でもいいので結果を残そうと思った。役割を果たせた」と安堵(あんど)した。
「2番・三塁」で先発出場。一回はファーストストライクで犠打をきっちり成功させた。最初の打席で先制点につながる仕事をこなし「結構緊張した。一発で決められて良かった」。
2軍で打率3割3分0厘と当たっていた。前日に柏の葉球場で開催された巨人戦では3号ソロを含む4安打を放ち、その夜に1軍昇格が決定。「バッティングも良かったし、心構えもメンタル面も波に乗っていた。いいタイミングで上がれた」と自信に満ちていた。
国士舘大からドラフト2位で昨季入団。1年目は春先こそ1軍に帯同したものの、ほとんどを2軍で過ごした。今季は食事や体内の水分量に注意し、体調を細かく管理。「(バットに)自分の力が一番入るポイントで打つことがだんだん形になってきた」と理想のスイングも身に付いてきた。「無我夢中」と話していたルーキーイヤーから今年は「勝負の2年目」と表現。冷静に課題と向き合い、レギュラー奪取を狙っている。
八千代市出身。本拠地マリンは幼少期から慣れ親しんだ球場で、習志野高時代には夏の千葉大会でアーチも描いている。ロッテ戦で記憶に残っているのは高校の大先輩、福浦和也ヘッドコーチの応援歌。入団後初めて声出し応援が解禁され、今度は自分が声援を受ける番。「小さい頃スタンドで聞いていた応援を今はプレーしながら聞いている。本当に力になる」と実感を込めた。
4月に首位だったチームは5月に入って1勝3敗1分けで3位に後退。主力の負傷も相次ぎ苦戦を強いられている。9日からは敵地で西武と3連戦。「1軍にいるなら、なおさらチームの勝利が大事。また首位に戻れるように貢献したい」。再浮上のきっかけになれるか。生きのいい23歳に期待したい。