「押し問答を続けていても動かない」原発3つの検証の総括は県が実施へ【新潟】

福島第一原発事故に関する3つの検証の総括について、花角知事は10日、検証総括委員会ではなく県が担う方針を示しました。

今年3月で全ての委員会の報告書が出そろった福島第一原発事故に関する県の3つ検証。

その検証を総括する委員会は議論の方向性をめぐり、県と前委員長で意見が一致せず、3月末で委員の任期が切れたことから、事実上機能を失っていました。

【花角知事】
「押し問答を続けていても動かないのかなという中で、それでは県で直接まとめさせていただくと」

花角知事は10日、検証の総括について委員会は開かず県が行う方針を示しました。

【花角知事】
「4つの報告書はそろっているので、これらが少なくとも齟齬がないか、矛盾がないかというところはチェックをした上で、エッセンスを取り出してまとめるということ」

総括に外部の有識者が携わらないことについては。

【花角知事】
「学識経験者の皆様には、それぞれ、まさに成果物(報告書)を出していただいています。成果物を私どもが誤解したり、曲解したりするのは、それはどこか歴史の中でご指摘いただければと」

花角知事は県による総括のあと、説明会などで県民の意見を聞いた上で、再稼働について判断を行い、何らかの方法で県民の意思を確認する方針です。