インターネットの進化によって、どんどん便利になっていく私たちの生活。さまざまな手続きが、ネット経由で簡単にできるようになりましたよね。
しかし、その手軽さを利用した犯罪行為も、同時に増加しています。社会の変化に合わせて、犯罪の手口も巧妙になってきているのです。
代表的なのが詐欺メール。パソコンや携帯電話を持つようになってから、誰しもが一度は詐欺メールを受け取った経験があるのではないでしょうか。
2023年5月9日、ヤマト運輸株式会社(通称:クロネコヤマト)は、ウェブサイトやSNSを通して注意喚起を行いました。
同社によると、クロネコヤマトをかたった詐欺のメールや電話の報告が急増しているといいます。
電話やメールを通して、セキュリティに必要な個人情報を聞き出そうとしてくる、巧妙な詐欺。直近では、クレジットカード情報を入力させようとする手口も増加しているのだとか。
クロネコヤマトは、実際に報告されている詐欺の手口を参考に、本物か偽物かを見分ける3つのコツを発表しました。
詐欺メールは、さまざまな手口でURLに誘導してきます。「重要な情報があるから確認してほしい」「告知があるのでウェブサイトを見てほしい」といったウソの情報で、ウェブサイトへのアクセスをうながすのです。
メールに記載されたURLのドメインが『~.com』の場合、リンク先は確実にクロネコヤマトのウェブサイトではありません。
携帯の電話番号宛てにメッセージを送ることができる、SMS(ショートメッセージサービス)。
しかし、クロネコヤマトはSMSを使っての不在連絡や、配達予定の通知は行っていません。また、セキュリティに必要な認証番号を確認することもないといいます。
クロネコヤマトを装い、セキュリティに必要な認証番号を電話で聞き出そうとする手口も多数報告されているのだとか。
前述したように、クロネコヤマト側が利用者のセキュリティに関わる情報や、クレジットカードの暗証番号を聞き出すことはありません。
通販サイトを使い、気軽に買い物ができる現代。クロネコヤマトをはじめ、運送会社には日頃からお世話になっている人が多いでしょう。
注意喚起はまたたく間にネットで拡散され、多くの人から「気を付けないと…」「犯罪を防ぐためにも、この呼びかけはもっと広まるべき」といった声が上がっています。
中には、すでにクロネコヤマトをかたった詐欺メールを受け取ったことがあったり、電話がかかってきたりした経験のある人も。
上記3つのポイントを覚えておくだけでも、詐欺被害を防ぐことができるはず。しっかりと自営をして、忍び寄る魔の手を振り払いたいですね。
[文・構成/grape編集部]