銀座腕時計店強盗が着用のマスク、モデルは英犯罪者 ハッカー集団「アノニマス」のシンボルとしても定着

東京・銀座の高級腕時計店で仮面姿の男3人組に多数の腕時計が奪われた強盗事件で、直後に東京都港区赤坂の建物に侵入した疑いで現行犯逮捕された4人は、いずれも横浜市の10代の男で、互いに面識がなかったことが9日、分かった。
容疑者の一人が着用していた口ひげを生やし、不敵な笑みを浮かべたマスクは「ガイ・フォークス・マスク」と呼ばれる。
“モデル”は、英犯罪者のガイ・フォークス。1605年にロンドンの英国会議事堂の爆破と国王ジェームズ1世らの殺害を謀った火薬陰謀事件の関係者の一人とされる。隠謀が発覚した11月5日は「ガイ・フォークス・ナイト」と呼ばれるイベントが行われている。
その日に着ける「―マスク」が世界的に知られるようになったのは、主人公の謎の男・Vがマスクを着けていた2006年公開の映画「Vフォー・ヴェンデッタ」。その後、マスクは事件の内容から社会的な抗議活動の象徴として使われるようになり、最近では国際ハッカー集団「アノニマス」のシンボルとしても定着。一般人の仮装にも用いられ、インターネット等で500円程度から入手できる。