動物保護施設には、飼い主が手放したペットが引き取られることがあります。
やむを得ない事情で飼えなくなった場合もあれば、「なぜそんなことで?」という理由もあるようです。
アメリカのフロリダ州にある動物保護施設『ヒューメインソサエティ・ブロワードカウンティ』が、ある保護猫の動画をTikTokに投稿しました。
1歳半の三毛猫のシャネルちゃんは、優しい飼い主の女性にかわいがられ、一緒のベッドで眠っていました。
しかし、その家に住む男性が服にシャネルちゃんの毛がつくのを嫌がり、シャネルちゃんを家の外に放り出したのです。
それ以来、シャネルちゃんは家の中に入れてもらえず、屋外で怯えながら過ごしていました。
それを見た飼い主の女性は、シャネルちゃんに新しい家族を見つけることが最善だと思い、シェルターに預けることにしたのです。
『ヒューメインソサエティ・ブロワードカウンティ』がシャネルちゃんの動画を公開すると、元飼い主の男性への非難と、シャネルちゃんへの同情の声が殺到しました。
・信じられない!私だったら猫じゃなく、その男性を追い出すと思う。
・かわいそうに。この子にはもっといい家がふさわしい。
・私は猫の毛が服に付いていると、愛する猫の一部を身につけているようで嬉しいわ。
「どうかこの子にふさわしい家を与えてあげて!」とつづられたこの動画は、たちまち拡散されました。
この悲痛な動画を見た女性が心を痛め、女性の夫が翌朝一番にシェルターへ駆けつけて、シャネルちゃんの里親になったのです!
猫の毛が抜け落ちるのは自然なことで、シャネルちゃんは何も悪くありません。
服に毛が付いたら粘着ローラーなどで取り除けばいいわけで、ペットの飼い主の多くはそのように対処しているのではないでしょうか。
家から追い出されたシャネルちゃんは、なぜ自分がこんな目に遭うのかが分からず、混乱したかもしれません。
新しい飼い主さんの愛情によって、シャネルちゃんの傷付いた心が癒されるといいですね。
[文・構成/grape編集部]