金融機関の職員が特殊詐欺に気付く 60代女性の現金の送金を防ぐ【新潟】

5月8日、新潟市南区に住む60代女性の自宅の固定電話に区役所職員を名乗る男から電話があり、「保険料の返ってくるお金があります。以前、はがきが行っていると思うんですけど」などと言われ、自宅近くのコンビニエンスストアに行くように指示されました。

女性は新潟市内のコンビニエンスストアに向かい、携帯電話で指示を受けながら、ATMにキャッシュカードを入れて操作したところ、現金約48万円を他人名義の口座に振り込みました。

その後、さらに別の金融機関に行くように指示されましたが、ATMが利用時間外だったため、金融機関に連絡したところ、金融機関の職員から特殊詐欺の被害と指摘され、詐欺の被害に気付きました。

すでに振り込んだ約48万円については、女性の申し出を受けた金融機関の素早い対応により、犯人側の口座に振り込まれる前に手続きをしたことにより、送金を防ぐことができました。

《特殊詐欺の防犯ポイント》
犯人は言葉巧みに被害者をだまし、現金やキャッシュカードを取りに来る可能性があります。
・相手は詐欺のプロであることから、防犯機能付き電話機の設置や常に留守番電話に設定しておくなど、犯人からの電話に直接出ない対策を取ることを検討してください。
・電話でお金の話が出た時は、特殊詐欺を疑ってください。