地球温暖化が懸念される中、フジテレビは、2022年11月から2023年3月にかけて第64次南極地域観測隊に同行取材を実施しました。
日本のテレビ局としては始めて昭和基地周辺の海に水中ドローンを投入。現場は厚さ数メートルの氷に覆われ、水温はマイナス2度前後という過酷な環境のため、これまで生物の調査は底引き網などによる捕獲で行われてきましたが、水中ドローンにより、厚い氷の裏側で生息する無数のイソギンチャクや、南極海固有の魚であるメガネモグチウオが優雅に泳ぐ姿を映像に収めることに成功しました。
今回撮影された貴重な映像も含め、取材期間132日間、400時間以上の記録映像の中から、南極でしか見ることができないイチオシの絶景映像、神秘的な映像をふんだんに紹介する特別番組『「地球最後の秘境 南極大陸」観測隊が見た神秘の世界』(フジテレビ)が放送されます。
また、特別番組の前には、公開40周年を迎えた映画『南極物語』を最新デジタルリマスター版で放送。映画『南極物語』は、南極昭和基地に残され、厳しい自然の中で生き抜く犬たちのサバイバル。そして犬をめぐる南極探検隊員らの心の葛藤を、実話を基に描いた感動の名作です。
さらに映画の放送前には、前代未聞の映画制作に命を賭けて挑んだ人たちの40年目の感動&青春ストーリー『南極で映画を撮るんだ! 超特大ヒット映画「南極物語」をつくった人たち』が合わせて放送されます。
放送は2023年5月13日(土)12時~17時30分。映画『南極物語』と南極大陸の神秘的な貴重映像をぜひお見逃しなく。
番組のナレーションを務めるのは俳優の竹野内豊さん。以前、ドキュメンタリー番組でガラパゴス諸島を訪れ、地球環境問題に関心を持つようになったといいます。
『氷の大陸』とも呼ばれる南極を知ることは地球の未来を知ること。オゾン層の破壊や二酸化炭素などの温暖化ガスによる地球温暖化、地球が抱えるさまざまな環境問題の基礎となる情報を集める『南極観測隊』の活動に密着し、過酷な環境で厳しいミッションをこなす隊員たちの生活や、地球温暖化の真実を追います。
ーーナレーションを終えての感想をお聞かせください。
第64次南極地域観測隊の皆様方のご活躍に頭が下がる思いでいっぱいでした。そして、なかなか見られない大変貴重な記録の詰まった数々の映像を世に伝えるため、私もナレーションという形で参加できたことは大変光栄なことです。素晴らしい映像の中から、南極観測に携わる全ての方々と、ドキュメンタリーを制作したスタッフたちの並々ならぬ想(おも)いが伝わって来て、身の引き締まる思いでした。
ーーこの番組の見どころをお聞かせください。
南極は地球上でもっとも過酷な場所ではありますが、果てしなく汚れのない地球そのものの姿を見ることができる場所でもあります。地球を守っていくことの大切さだけでなく、まずは私たち自身がこの地球の大自然に守られて生きてきたということを銘肝し、自然に対して一人ひとりが敬意を払うことで、素晴らしい未来へ繋がるのではないか、そう感じられる映像作品だと思いますので、是非、多くの方々にご覧いただきたいです。
「地球最後の秘境 南極大陸」観測隊が見た神秘の世界
放送日時:2023年5月13日(土)16:05~17:30
あらゆる生命体にとって地球上で最も過酷な地、南極大陸。フジテレビ取材班は南極観測隊に同行取材し、現地で数々の神秘的な映像を撮影、取材期間は132日間に及び、記録された映像は400時間以上にのぼった。番組では南極でしか見ることができないイチオシの絶景映像、神秘的な映像をふんだんに紹介する。氷の断崖絶壁、そして南極海に広がるカーテン状のオーロラ。厳しい環境の中で生き抜こうとするペンギンの親子。ヒナから大人へと無事に育ったペンギンたちが独り立ちするまでを描写する。さらになかでもテレビ局では初めて昭和基地沖の海底に水中ドローンを投入、厚さ数メートルの氷の下は意外にもカラフルな生き物たちの楽園だった。南極固有種のメガネカモグチウオが優雅に泳ぐ姿を撮影することに成功、映像は学術的にも活用される予定だ。取材班は観測隊のなかでもアイスコアという何百年も昔の氷を掘削する研究チームにも密着、雪上車で南極大陸の内陸部へ向かうと激しいブリザードに見舞われた。こうした過酷な環境のもとで行われた今回の調査で、南極大陸で異常気象が発生し、広範囲に雪や氷が溶けたとみられる過去の痕跡を見つけた。また、日本の観測隊で初めて全自動の水中ロボットを投入した若手3人組のチームや、南極の海の生態系を調査する“お魚チーム”が、得意とする釣りのテクニックをいかして釣りまくる様子も必見だ。
フジテレビ ーより引用
映画「南極物語」最新デジタルリマスター版
放送日時:2023年5月13日(土)13:00~16:00
出演:高倉健(潮田暁)、渡瀬恒彦(越智健二郎)、夏目雅子(北沢慶子)、荻野目慶子(志村麻子)監督:蔵原惟繕脚本:野上龍雄 佐治乾 石堂淑朗 蔵原惟繕
公開当時歴代興行成績1位を記録。南極の厳しい自然の中での犬たちのサバイバル、そして犬をめぐる南極探検隊員らの心の葛藤を有名なタロ・ジロの実話を基に描く。
悪天候に阻まれ、南極探検隊員の飼っていた15匹のカラフト犬が南極昭和基地に取り残されたという実話を基に、南極の厳しい環境の中、犬たちの生への奮闘と南極探検隊員たちの姿を壮大なスケールで描く。1958年(昭和33年)2月、南極昭和基地での越冬隊の活動は、悪天候に阻まれため中止になり、犬係の潮田(高倉健)と越智(渡瀬恒彦)の要請も虚しく、越冬隊と行動を共にしてきた15匹のカラフト犬は極寒の地にやむなく置き去りとなってしまう…
フジテレビ ーより引用
南極で映画を撮るんだ! 超特大ヒット映画「南極物語」をつくった人たち
放送日時:2023年5月13日(土)12:00~13:00
11人の証言と秘蔵映像が明かす過酷ロケの舞台裏!南極で映画を撮る!前代未聞の映画制作に命を賭けて挑んだ人たちの40年目の感動&青春ストーリーを大公開
今から40年前、空前の大ヒットを記録した映画「南極物語」。フジテレビが制作したこの映画は長きにわたり日本映画の歴代最大ヒットとして君臨し続けた。実話を元に南極観測隊員と犬の絆を描いた映画は日本中を感動に包み、『タロ・ジロ』ブームを巻き起こした。そんな史実を基にした物語はいかにしてつくられたのか?その映画制作、そしてヒットに至るまでは、まさに困難の連続、「不可能への挑戦」だった。南極でどうやって映画が撮れるのか?ある兄弟の壮大なロマン。タロ・ジロ役の犬800頭の大捜索!その情熱に賭け、不可能に挑んだ映画プロデューサー。国民的俳優・高倉健が「地獄を見た」と語った極寒での命の危険と隣り合わせの撮影。テレビ局の社運を賭けた一大キャンペーン。犬たちを最後まで看取ったドッグトレーナーの思い。名画完成、そして大ヒットに至るまでの制作の舞台裏を、当時の関係者11人の証言と貴重な資料、さらに撮影現場の秘蔵映像、再現ドラマを交え伝える。映画づくりに青春を賭けた人たちの胸熱ストーリーに迫る!
フジテレビ ーより引用
[文・構成/grape編集部]