新電力の顧客情報37万件余りの不正閲覧で…中部電力の社長らが報酬の一部を自主返上 5-7月の3カ月間

中部電力ミライズの社員が、本来見てはいけない新電力の顧客情報を不正に閲覧していた問題で、中部電力の社長らが報酬の一部を返上することになりました。

電気の販売を担う「中部電力ミライズ」の社員らは、2022年4月から2023年1月にかけて、競争相手に当たる新電力の顧客情報37万件あまりを送配電会社「中部電力パワーグリッド」のシステムを使って不正に閲覧していました。

2社は4月、経産省の電力・ガス取引監視等委員会から再発防止のための業務改善勧告を受けています。

中部電力 林欣吾社長:
「小売電気事業社間の公正な競争を阻害する恐れがあるもので、大変重く受け止めています」

中部電力は12日の会見で、原因究明や再発防止に取り組むとしたうえで、中部電力の林欣吾社長とパワーグリッド、ミライズの社長の月例報酬の3割を5月から7月まで自主返上すると発表しました。