大空町を代表する観光施設が「ひがしもこと芝桜公園」。１０ヘクタールの広大な土地に植えられた芝桜が見頃を迎えている。満開になれば、ピンク色のじゅうたんを敷きつめたような美しい景色を楽しむことができる。
公園内に最初に芝桜が植えられたのは１９７７年。その後、徐々に植栽面積が広げられ、９１年に８ヘクタール、０９年に現在の１０ヘクタールとなった。５月３１日まで行われる芝桜まつりは３９回目を迎え、休日は道内外からの観光客で連日にぎわいを見せている。
東藻琴芝桜公園管理公社によると、１１日現在で南向きが９分、西向きが８分、平面が６分咲き。今週は気温が１０度前後の日もあり、開花が進まなかった。それでも、週末は最高気温が２０度近くまで上がることが予想されており、同社の担当者は「今週末くらいには満開になるのでは」と話した。
【美しい景色】大空町の観光協会が選定した「大空八景」は四季折々で異なる絶景を見せてくれる。空港近くの「ひまわり畑」は花と飛行機を１枚の写真に収められる絶好の撮影場所。北海道景観百選にも選出された「網走湖女満別湖畔」は自然豊かな湖が目の前に広がるロケーションで、特に夕暮れ時は息をのむほどの美しい景色を味わうことができる。小高い丘に立つ７本のカラマツがシンボルの「メルヘンの丘」なども人気スポットだ。
【大空豚しゃぶ長いも丼人気】特産物の長いも、豚肉を使った「大空豚しゃぶ長いも丼」がご当地グルメとして人気を集めている。大空町産の豚肉、長いも、北海道産の米を使うことや、１０００円以下での提供、メニュー表に使用素材の産地を表示するなど１０個のルールを設けているが、店によって味、提供スタイルはさまざま。町内では「寿司・お食事処 敏」や「豚珍亭」など４店舗で味わうことができる。
◆大空町 ２００６年に女満別町と東藻琴村が合併し、大空町となる。道北東部のオホーツク管内に位置し、面積は３４３・６６平方キロメートル。女満別空港があり、新千歳空港からは４５分、羽田空港からは１時間４５分で到着する。合併前の東藻琴村で酪農が盛んだったこともあり「ひがしもこと乳酪館」で販売されている各種チーズが特産品。人口は３月末時点で６７０３人。