再審法改正について 齋藤健法相「直ちに手当を必要とする不備があるとは認識していない」

参議院決算委員会が15日、国会内で行われ、齋藤健法相が再審法の改正に関して言及した。
立憲民主党・川田龍平氏は「えん罪は速やかに救済されるべきだが、えん罪事件はあとを絶たない」と指摘し「再審法改正については世論が高まっている」と述べた。
これに対し、齋藤氏は「再審制度の在り方で様々な意見があることは承知している」とし「現行法の規定に、直ちに手当を必要とする不備があるとは認識していないが、再審制度の在り方は、確定判決による法的安定性の要請と、個々の事件による是正の必要との調和点をどこに求めていくかに関わる問題であり、様々な角度から慎重に検討するようになると思っている」と答弁した。
川田氏は、袴田事件や足利事件など誤認逮捕によるえん罪事件を挙げ「繰り返されている現状に手を打つべき」と主張。「再審制について、これだけ見直すべきという意見があがっていることを再認識していただき、検討してもらいたい」と強調した。