「自分の葬式に何人集まるか知りたかった」 葬儀をでっちあげた…の画像はこちら >>
ご縁があった多くの人を招き、また自らも集まってくるのが冠婚葬祭のセレモニーだ。参列者の人数でその人の「人脈の広さ」、「友人の多さ」が図られるという人もいる。そこで、ふと「自分の葬儀にはいったいどれくらいの人が集まってくれるのか」と考えたというある男性。驚きの方法に出て周囲の反感を買ってしまったことを、イギリスの『Daily Mail』や『Oddity Central』などが報じている。
ブラジルに暮らすバルタザール・レモスさん(60)は、各種イベントの「司会者」「進行役」として長らく勤め、これまでいくつもの冠婚葬祭の場に立ち合ってきた。
たとえば葬儀では、参列者がたった2名ということもあれば、500人ほどが押し寄せることもあったといい、バルタザールさんは次第に「自分の葬儀には、いったいどれくらいの人が集まってくれるのだろう」と考えるようになったそうだ。
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そこで先月10日、バルタザールさんは友人になりすまし、自身のSNSに「残念ながら本日の午後、バルタザール・レモスがこの世を去りました」と投稿。写真は前日にサンパウロ市内の病院の前で撮影したものを貼り付けた。
何も知らず、その投稿を読んだ彼の親族は動転。甥のひとりが病院に急いで真相を尋ね、「そのような名前の患者は入院していません」と告げられ、さらに騒動になったという。
家族が動揺していた一方、バルタザールさんのSNSには追悼の意や死因を尋ねるコメントが友人から大量に寄せられた。それに対して彼は、死因については触れず「18日に生まれ故郷のクリチバの教会で通夜と葬儀を行います」とだけ書き込んでいる。
そして葬儀の当日、家族や友人のすすり泣きが聞こえる教会に、バルタザールさんは元気いっぱいの笑顔で登場して見せた。
事情を説明するバルタザールさんに、「人をからかうにも程がある」「友情を図るにせよ、卑怯なやり方だ」「一生顔も見たくない」と怒って帰ってしまう人も。参列者は仰天し、ひどく混乱した。
その後、バルタザールさんは「皆さんを悲しませたり傷つけたりするつもりはなく、自分が死んだら誰が葬儀に来て、悲しんでくれるのかを知りたかっただけ」と深く謝罪したが、周囲の怒りはいまだ収まっていないという。
(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)