「2025年までに台湾有事が起こり得る」米軍幹部が内部文書 嘉手納基地にも送付

【平安名純代・米国特約記者】米NBCニュースは27日、米軍幹部が関係部署に送付した内部文書で、2025年までに台湾有事が起こり得ると警告し、沖縄から台湾、フィリピンを結ぶ第一列島線内に、統合機動部隊を配備するなど準備を急ぐよう指示したと報じた。文書は嘉手納基地の所属部隊にも送られている。米国防総省は本紙の取材に対し、文書が送付されたことは認めたが「中国に関する国防総省の見解ではない」と否定した。
関連記事台湾有事は日本有事? 参戦を断る理由が消えた安保法 戦争を「できる国」そして「する国」・・・[意外と知らない「有事」の話](8) 2021年12月。台湾のシンクタンクに依頼されたオンライン講演で、安倍晋三・・・www.okinawatimes.co.jp 文書は、19年~21年までインド太平洋軍副司令官を務めた、空軍航空機動司令部のマイク・ミニハン司令官が作成した。同氏は、24年に予定されている台湾総統選と米大統領選に言及し、米国内の関心が選挙に集中する隙を狙い、中国が25年までに台湾に侵攻し、米中戦争に発展する可能性があると警告。関係部署に、中国との戦いに備えた具体的対応を2月28日までに報告するよう指示している。