気温上昇で車内の熱中症に注意!「園児の命守るため…」置き去り防止へ通園バスにブザー導入【新潟】

気温の高い日に車内に取り残されたことで、子どもが亡くなる事故が全国で発生する中、新潟市の幼稚園ではスクールバスに園児の車内置き去りを防ぐブザーが導入されました。

新潟市中央区の認定こども園・聖ラファエル幼稚園。

【桶屋美圭アナウンサー】
「園児を乗せたバスが到着しました。この園児たちを車内に置き去りにしないための取り組みが始まりました」

2021年には福岡県で、去年には静岡県で通園バスに長時間取り残された園児が熱中症により死亡する事故がありました。

相次ぐ事故を受け、今年度から通園バスへの設置が義務化されたのが置き去り防止ブザーです。

【聖ラファエル幼稚園 伊藤ヒナ子 園長】
「普段は二重にも三重にもチェックをしてきちんとやっていますが、これから暑くなりますし、きょうのこの気温もとても心配」

17日の新潟市中央区も気温が27.7℃まで上昇。車内の温度は46.5℃まで上がりました。たとえ短時間でも車内に取り残されることで熱中症による命の危険は高まります。

こうした中、子どもたちの命を守るため設置されたブザー。園児が降車し、運転手がエンジンを切ると…自動でブザー音が鳴る仕組みに。

運転手がバスの後方についているスイッチを押すと音が鳴り止むため、より丁寧な確認で園児の置き去りを防ぎます。

【運転手 野村昭一 さん】
「今まで園児が降りると、目視で見て回っていたが、まさかの坂道を転げないようなおいい仕組みだと思う」

さらに…

【桶屋美圭アナウンサー】
「運転手の添乗員の先生がバスの中に園児が残っていないか確認しますが、それでも万が一残っていた場合は、このようにけたたましくブザーが鳴る仕組みになっています」

エンジンを切った5分後に人が車内に残っていた場合はセンサーが感知し、より大きな音が周囲に響き渡ります。

【聖ラファエル幼稚園 伊藤ヒナ子 園長】
「何か事故が起きる時は普段ちゃんとやっていても、その日に限って何か違う状況があったりとかで”きょうに限って”ということがある。そういう時のためにも安心だと思う」