飲酒運転の警察官を恐喝、暴力団員ら男女4人起訴 現金160万円脅し取る 千葉地検松戸支部

千葉県警の男性巡査から現金160万円を脅し取ったとされる事件で、地検松戸支部は31日、恐喝の罪で特定危険指定暴力団五代目工藤会系組員、荒井幹太容疑者(22)=柏市=ら男女4人を起訴した。地検は認否を明らかにしていない。
ほかに起訴したのは、無職の野瀬啓太容疑者(22)=柏市=と建設作業員の渡辺晴斗容疑者(22)=松戸市、風俗店従業員の山口稚夏容疑者(24)=柏市。
起訴状などによると、4人は共謀し山口被告がマッチングアプリで誘った20代の巡査に飲酒運転させ、2021年8月31日、柏市高田の路上で巡査の運転する乗用車に渡辺被告がバイクで後方から近づき、接触事故を偽装。「なんで警察呼ばないの」「周囲に話したらクビになるでしょ」などと、警察官が飲酒運転をした弱みにつけ込み、現金計160万円を脅し取ったとされる。
同支部は31日、同事件で被告らと共謀したとして、同容疑で逮捕された男性(22)を処分保留で釈放した。巡査は処分を受け依願退職している。