マイナ保険証は大丈夫? 情報誤登録は約7300件 他人データひも付けのトラブルも…一方で「最大2万円分のポイント還元」手続き 名古屋の区役所には多くの市民

健康保険証が一体化した「マイナ保険証」で、別の人の情報がひも付けられるなど、マイナンバーカードを巡るトラブルが相次いでいます。
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(名古屋市の担当者)「4ケタの暗証番号をお願いします」名古屋市の天白区役所では18日も、マイナポイントの申し込みサポート窓口に朝から多くの市民が訪れ、手続きを行っていました。マイナンバーを新規で取得すると最大2万円分のポイントが還元される「マイナポイント」は、ことし9月末まで申し込み期間が延長され、マイナンバーと健康保険証が一体化した「マイナ保険証」についても、登録すれば7500円分のポイントが受け取れます。
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(担当者)「マイナ保険証が正常に、ひも付けが完了しました」(利用者)「ポイントがもらえるので、こぞってやった。今の保険証がすれたりして『これでは使えないです』と言われたことがあって、電子で登録した方がいいかなと」「(マイナ保険証が)便利かわからないがポイントがもらえるので」しかし、マイナ保険証を巡っては、制度に対する信頼を大きく揺るがすトラブルも。
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女性:「マイナンバーでやろうと思ったら違う人の名前が出てくる」病院スタッフ:「本当ですね。これは役所の問題ですね」女性:「違う人がひも付いているということですか」病院スタッフ:「そういうことですね」4月、病院でマイナ保険証を初めて使ったところ、赤の他人の情報が出てきたという女性。(マイナ保険証に他人の情報が登録された女性)「大体の相手の住んでいる地域も分かってしまいましたし、飲まれている薬も知ってしまいましたので、これは重大な個人情報の漏えいが起こっていると思った」
女性は、まず総務省に問い合わせ、デジタル庁などに回されたあと、厚生労働省の担当部署とつながり、情報の修正が行われたということです。健康保険組合などが情報の入力を誤ったことが原因とみられ、情報の誤登録は2021年10月から2022年11月までで約7300件ありました。その中で別人の個人情報が閲覧されるケースは5件。
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(天白区役所を訪れた市民)「間違って他の人のがあるんじゃないか、不安はあった」「元々そういうこと(誤登録)にならないようにするのが普通。勝手に使われちゃうと…」利便性向上の影で心配された「個人情報保護」の問題。徹底した点検と再発防止策が求められています。