【全国住みたい街ランキング2023】不動の1位は、11年連続人気の「市」に!

ウェイブダッシュが運営する地域応援サイト「生活ガイド.com」は、「全国住みたい街ランキング2023」トップ100と地域別ベスト5を発表した。

この「全国住みたい街ランキング2023」トップ100は、2022年4月1日~2023年3月31日の1年間で、「生活ガイド.com」会員19,106人が住みたい街として選んだ市区町村を集計したもの。回答者の属性は以下の通り。

根強い人気の横浜市が、11回連続で1位を獲得した。また昨年度より大きく順位が変わったのは7位から4位に上がった港区と、4位から7位に下がった名古屋市。ちょうど港区と名古屋市の順位が入れ替わる形となった。京都市も8位から10位へ下がり、その代わりに神戸市とさいたま市が上がっている。

新型コロナウィルスが2023年5月にインフルエンザと同じ「5類」に引き下げられることを受け、3月からマスクの着用が個人の判断に変わるなど、新型コロナウィルスの影響が徐々に薄れてきている。その影響なのか定かではないが、東京都においては人が集まる港区、千代田区、新宿区などの区で、一度落ちていた順位が戻る結果となった。

今回「生活ガイド.com」が注目したのは11位以下だった市区のうち、大幅にランクアップした明石市と流山市。明石市は31位から16位に、流山市は57位から28位に順位が上がった。どちらも子育て制度に力をいれている市というのが興味深い点だ。

明石市は、市長のリーダーシップのもと子育て制度に力を入れてきた。市長がテレビやニュース記事などのメディア露出を増やし、市の名前の知名度そのものも高まった。

また、子どもの医療を18歳まで市外病院、薬代も込みで無料にする制度や、生まれてから1歳まで毎月おむつや子育て用品約3,000円分を自宅に届けてくれるサービスの実施、中学校給食無料化、公共施設の無料化など数々の子育て制度を打ち出してきた。

流山市は、「母になるなら、流山市。」のキャッチコピーで有名になったとおり、こちらも子育て制度に力を入れている。

「送迎保育ステーション」は、駅に子どもを連れて行けば保育園までバスで送迎してくれるサービス。家から遠い保育園に入っても、毎朝の送り迎えのために遠くの保育園まで行く必要がなく、朝夕の忙しい時間に余裕が生まれる。

また「子育て応援マンション認定制度」は、ベビーカーでの移動を考え駐車場まで段差をなくすなど、子育て世帯に配慮したマンションを流山市が認定する制度などもある。子育て世帯にとって魅力的な街は、人気が出やすいのかもしれない。

「生活ガイド.com」では、「今回は急上昇した市と子育て制度の関係についてみてきましたが、今後も様々な角度から分析し、制度や統計データとの関連性を研究していきたいと思います」とコメントしている。