「うちが元祖だから!」ルノーの新SUV「ラファール」 戦闘機と同じ名前の理由

航空ショーで初公開するらしい。クルマを。
ルノーは2023年5月16日、 ハイブリッド エンジンを搭載したブランドの最上位SUVクーペ「ラファール」を6月18日に開催される第54回パリ航空ショーで世界初公開すると発表しました。
「うちが元祖だから!」ルノーの新SUV「ラファール」 戦闘機…の画像はこちら >>公開されたラファールのシルエット(画像:ルノー)。
「ラファール」はフランス語で、「突風」や「疾風」などを意味する言葉ですが、現在フランス空軍や海軍が運用しているダッソーが開発した戦闘機の名前としても知られています。ルノーの新SUVが同じ名前になったことについて、グローバル マーケティング部門のシルビア氏は、「その名前を最初に使用したのはルノーだった」と話します。
ルノー創設者である、ルイ・ルノーは自動車のみならず、航空機産業に関しても注目していたそうで、1933年にフランスの航空機メーカーであるコードロンを買収。コードロンの航空機全てに風に関係した名前を付けるようになり、C460というレーシング航空機に「ラファール」と名前をつけたのが初だったとのことです。
同機はレース飛行機として卓越した性能を誇り、飛行家であるエレーヌ・ブシェは、同機に乗り1934年8月11日に445km/hを達成し、さらに1000kmを超える距離の女性記録を含む、数々の速度記録をこのラファールで破ったそうです。
なお、ルノーの“新型”ラファールは、その歴史を踏まえつつ、空気力学を通じて卓越性を追求し、高級ブランドの中でも象徴的で際立った存在のSUVクーペになるように設計されたとのことです。