警備員が店に偽爆弾を置き実刑に 「発見者になりすまし英雄と呼ばれたかった」

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重大事件を未然に防いだヒーローとして人々に称賛されたいと考えた男が、とんでもない行動に及んでいた。『Metro』などイギリスのメディアが伝えている。
2021年11月のこと、イギリス・ダラムのパブでとんでもない出来事があった。警備員として働くスティーヴン・オリファントという男(25)が「トイレに置かれている不審物を発見した」と客たちに伝え、店からの避難を促したのだ。
その後、通報を受けた警察が現場に急行。爆発物処理班たちが不審物を確認したところ、それは何者かが作った偽の爆弾であることが明らかになった。
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偽の爆弾を詳しく検査・分析した当局は、部品から検出されたDNA型がオリファントのものであることを確認。またオリファントの自宅から偽爆弾の制作に使用したとみられる材料が見つかったことから、オリファントを逮捕した。
当初、オリファントは事件への関与を頑なに否定。しかしDNAなど証拠を続々と突きつけられ、「僕がやりました」と犯行を認めるに至った。
偽の爆弾を作って店のトイレに置いた理由について、オリファントは「発見者になりすまして英雄視されたかった」と話している。この件で12日に出廷したオリファントには、懲役12ヶ月の実刑判決が下された。
捜査を主導した人物はこの件を振り返り、オリファントの愚かな行動を厳しく批判。調査を行うにあたっては複数の機関で協力し合い、誰にも危害が及ぶことが絶対にないよう慎重に進めたことも明かした。
警察は、このほどオリファントに下された実刑判決が、類似事件の発生抑止につながることに期待したいと発表。「このような行動は決して容認しません」「犯罪に手を染める者には厳しく対応します」とも明言した。
人に褒められたい。ただそれだけの理由でどうしようもない行動に及んだオリファントは、英雄と呼ばれるどころか犯罪者として各メディアに報じられるはめになった。