衆議院の早期解散もささやかれる中、共産党との距離を縮める立憲民主党県連と支持母体の連合新潟にすき間風が吹き、新潟方式の野党共闘が転換期を迎えています。
5月23日開かれた連合新潟の執行役員会。
【連合新潟 牧野茂夫 会長】
「いつあってもおかしくない解散総選挙に向けて、本当はゆっくりしたいが、準備しなければならないかなと思っている」
4月に行われた県議選で、推薦候補者が改選前より4人多い18人が当選した連合新潟。一方で、統一地方選で課題にあがったのは、野党各党との連携についてでした。
【連合新潟 牧野茂夫 会長】
「連合が示す方向と異とするような対応がちょっとあった」
統一地方選では、連合新潟の支援する立憲民主党県連が一時、共産党を含む野党でまとまろうと共通政策の導入を検討。
この動きについて、「驚きを持つとともに、今後の動向を注視しなければならない」と取りまとめました。
こうした中、立憲民主党の泉健太代表は、次の衆院選で共産党との選挙協力を否定する方針を示していて、連合新潟の牧野会長はこの方針を支持しました。
【連合新潟 牧野茂夫 会長】
「連合新潟としては、共産党さんとの関係があると、なかなか難しいというのは、この間ずっと言ってきたわけだし、(県連も)しっかり議論して、方向性を出さないと、なかなか上手く回らないんじゃないかなと」
一方、今回の県議選で議席を失った共産党。
【共産党県委員会 樋渡士自夫 委員長】
「新潟でそれをやったら、恐らく野党は全滅すると思う」
県委員会の樋渡士自夫委員長は「県内の国政選挙では、これまで野党共闘で勝利してきた」と強調。政策の一致する点で、共闘するべきと話します。
【共産党県委員会 樋渡士自夫 委員長】
「やっぱり国政を変えなければいけないのではないかと、そこを野党は力を合わせるしかないと思う。連合の動きを見ていると残念」
衆議院の早期解散もささやかれる中、野党共闘の行方が注目されます。