三重県鈴鹿市で5月、46歳のブラジル人女性が殺害され、別居中の夫や長女ら3人が逮捕された事件で、女性の姉が胸中を語りました。アイハラさんの姉・ロジミーさん:「彼女は幸せだった。安置所で遺体を見るまで信じられなかった」 ブラジル人のロジミーさん(52)。スマートフォンの中で微笑む最愛の妹には、もう会うことはできません。
5月3日、三重県鈴鹿市で殺害された妹のアイハラ・アルメイダ・ロゼリさん(46)。
逮捕されたのは、アイハラさんの夫と長女ら3人でした。
姉・ロジミーさん:「彼らは妹の夢を奪った。一生監獄に入っていてほしい」 妹夫婦の「異常な関係」についても証言しました。姉・ロジミーさん:「妹は夫が怖いと言っていました」 ロジミーさんは時間の日もアイハラさんと会っていて、24日、その日の様子を話してくれました。姉・ロジミーさん:「私たちは事件があった日、一緒に病院に出かけました。ハンバーガーショップにも行きました。私と一緒にいて、妹はとても気分が良さそうでした。そして幸せそうだった」
妹の最後の姿を「幸せそうだった」と振り返るロジミーさん。事件当日も、行動を共にしていたといいます。 2人が別れたのは午後9時20分ごろ。そのおよそ30分後、アイハラさんは車で自宅アパートに帰宅した直後、殺害されたとみられています。
姉・ロジミーさん:「遺体を見るまで信じられなかった。(妹は)こんなことをされる人ではない」 幸せだった一日が一転、最悪の事態に。ロジミーさんの頭には、ある人物の顔が浮かんでいたといいます。アイハラさんの夫・デメルソン容疑者(5月8日):「悲劇でひど過ぎることです。幸せに暮らしてほしかった」長女・カオリ容疑者(5月8日):「母親なので結構悲しい。早く解決して犯人を捕まえてほしいです」 事件から5日後、カメラの前で平然と取材に応じていた、アイハラさんと別居中の夫・デメルソン容疑者(48)と長女のカオリ容疑者(25)。
24日、カオリ容疑者の内縁の夫と共に、アイハラさんを殺害しバッグなどを奪った強盗殺人の疑いで逮捕されました。 ロジミーさんによると、アイハラさんは家庭内での暴力などに悩み、姉のロジミーさんに相談をしていたといいます。姉・ロジミーさん:「(デメルソン容疑者を)妹はとても怖がっていた。何度か車で追いかけられていた。(デメルソン容疑者は)傲慢で暴力的で、いつも私たち家族の悪口を言っていた。(カオリ容疑者らも)攻撃的だった。妹を殴ったことがある」 2022年11月には、アイハラさんと口論になったデメルソン容疑者が、家財道具を家の外に放り投げるトラブルもありました。
警察を呼ぶ事態にも発展し、その後アイハラさんはデメルソン容疑者らの下を離れ、殺害現場となったアパートで一人暮らしをしていたといいます。 アイハラさん1人を敵に回した家族ぐるみでのトラブルが、殺害という凶行を引き起こしたのでしょうか。 警察は24日、3人の身柄を送検。真相解明に向けた捜査が進んでいます。しかし、最愛の妹を失ったロジミーさんの無念は、決して晴れることはありません。