高橋咲良アナ 99歳で活き活きパッチワークみい子さん…仙台放送アナウンサーコラム「書ける」

先日素敵な出会いがありました。様々な布を縫い合わせるパッチワーク作家の佐藤みい子さんです。今月99歳を迎えられ、その記念に開かれた展示会の取材でお会いしました。
私がまず驚いたのは、活き活きとした元気なお姿です。みい子さんは今もなお、1日大体5~6時間、多い時には10時間も針を持ち続けていて、高さ2メートルを超えるような大きな作品を3~4か月で仕上げてしまいます。また、昔の出来事も良く覚えていて、大きな良く通る声で、はつらつと話して下さいました。そのどれを取っても99歳という事を忘れそうになるほどです。お宅へお邪魔した時には、手料理もふるまってくださいました。
元々小学校の先生だったみい子さんがパッチワークを始めたのは55歳の時。独学で作品をつくり続け、75歳の時には教室を開くまでになりました。それだけでも凄いと思いますが、みい子さんはさらに、料理教室やハーモニカ教室も開いていました。興味を持ったらやってみて、人に教えられるくらいまでその道を究める。最近は麻雀にハマっていらっしゃるそうです。
そんなみい子さんの周りには、いつも多くの人が集まってくるのだと、お孫さんが話していました。実際に今回の展示会にも、かつての教え子など、6日間で5千人以上の人が訪れました。訪れた人に話を伺うと「みい子さんに会うと元気がもらえる」、「私も頑張らねばと活力が湧いてくる」など、まるでパワースポットへ訪れたかのような数々の言葉が聞かれ、皆さん晴れやかな表情をされていました。
いつまでも好奇心を忘れずに様々な事に挑戦し続けて、そこにいるだけで周りの人を笑顔にする、みい子さん。こんな風に歳を重ねてゆきたいと思った取材でした。