患者にわいせつ容疑、精神科院長を逮捕 被害訴え複数「触診必要」

診療を装って患者にわいせつ行為をしたとして、神奈川県警泉署は15日、横浜市泉区の「うしみメンタルクリニック」院長、牛見豊容疑者(62)=同区緑園4=を準強制わいせつ容疑で逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めている。署によると、複数の女性患者が同様の被害を訴えているという。 逮捕容疑は2022年2月18日午前10時半~11時ごろ、自身が経営する病院の診察室で、50代の女性患者の下半身を触るなどのわいせつな行為をしたとしている。当時は診療時間内で、診察室は牛見容疑者と女性の2人だけだった。 署によると、体調不良を訴える女性に薬を処方する際、「体のはりを確認する。触診が必要」などと言ってわいせつ行為に及んだという。不審に思った女性は別の病院に相談した上で22年3月に署に被害を申告していた。 同院のホームページによると、11年9月に開設。「薬に頼りきることのない、患者様の心に配慮した丁寧な治療を心がけている」などと記している。【柿崎誠】