祖母を殺害した孫が家政婦を呼び「家と遺体を片付けて」 血まみ…の画像はこちら >>
祖母を殺した孫が、家政婦に血だまりの始末と遺体の移動を命じるという異常な出来事があった。家政婦が逃げ出し孫が逮捕されるまでの経緯を、『New York Post』などアメリカのメディアが伝えている。
先日の午後2時30分頃のこと、アメリカ・フロリダ州で暮らす男(34)が家政婦に電話をかけ、「家をきれいにしたいんだ、手伝いに来てくれ」「ひどい状態になっちまった」と伝えた。
仕事の概要を聞いた家政婦は、清掃の準備を整えて男の家へ向かった。すると真っ赤に汚れた服を着た男に出迎えられ、促されるまま寝室に入り愕然。そこには、防水シートで巻かれた男の祖母(82)が転がっていたのだ。
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祖母の頭部には袋が被せられていたため家政婦は外そうとしたが、男は「やめろ」「部屋が血だらけになる」と制止。驚く家政婦に男は清掃を命じ、「この遺体を家から外に出してほしいんだ」などと伝えた。
家政婦が恐る恐る通報するよう提案したところ、男は「ムショに舞い戻ることになる」と話したとのこと。
また祖母と同居していた70代の祖父についても話し始め、「今、じいさんは食料品の買い出しに行っているんだ」「もうじき帰ってくる」と家政婦に伝えた。
恐ろしくてたまらなくなった家政婦は、車にある清掃用具を取りに行くふりをして、家から脱出。そのまま車に乗って、慌てて現場を離れた。
しばらくすると運良くパトカーを見かけたため、家政婦は必死に呼び止めて事情を説明し救いを求めた。それを受けて警察が男の家に急行したところ、男は隠れるどころか血まみれの服を着たまま外で立ち尽くしていたという。
返り血を浴びたらしく、靴、両すね、ひたいなどにも血がべっとりとついたままだった。
男の身柄を確保し家の中に飛び込んだ警察官たちは、寝室で男の祖母の遺体を発見。家政婦が脱走した直後に帰宅し襲われたとみられる祖父は、頭に重傷を負った状態で毛布にくるまれ別室に放置されていた。
警察はただちに救急ヘリを手配し祖父をメディカルセンターに搬送したが、現在どのような状態なのかなど詳細は不明。凄惨な事件を起こした男と祖父母の間で、何があったのか。他の家族との関係も含め、警察が慎重に捜査を進めている。