加入している保険トップ3、医療保険、終身保険、あと1つは?

DIGITALIOが運営する金融情報メディア『オカネノホンネ』は、「オカネノホンネ 全国1万人の保険実態調査 2023年」の結果を5月23日に発表した。調査は4月20日、ECナビ会員の18歳以上の男女1万569人を対象にインターネットにて実施したもの。

「加入している民間の保険の種類」について尋ねたところ、トップは「医療保険」(45.8%)で、次いで「自動車保険」(42.3%)、「終身保険」(死亡保険)(41.0%)と続いた。そのほか、生命保険分野で、「がん保険」、「定期保険」(死亡保険)、「年金保険」などもあがった。

「保険はどこ経由で加入したか」と尋ねたところ、「生命保険の営業職員によるもの」(34.3%)が最も多く、次いで「インターネット経由」(18.3%)、「勤務先や労働組合を通じて」(11.0%)との結果に。また、「民間の保険加入のきっかけ」については、「家族や親族からのすすめ」や「ライフステージの変化」があがった。

「月々の保険料」をみると、「1万円未満」(48%)が最も多く、「1万円~3万円未満」(40%)との回答もみられた。また、「最後に保険を見直したのはいつか」と尋ねたところ、「加入から7年以内」に約半数が見直しを行っていることが判明。

「概要を知っている公的社会保障制度」に対し、「知っている」がどの項目においても半数以下で、「医療費の自己負担が1~3割」(47%)、「高額療養費制度」(44.2%)、「生活保護」(34.5%)だった。なかでも、「高額療養費制度を知っている」と答えた割合は20代男性(18.4%)、20代女性(22.0%)とともに低い結果に。公的な社会保障制度への理解が低いまま、民間の保険に加入している層が一定数いると同調査は考察している。

「保険への知識・理解度」に対して、約6割が「詳しくない」と回答。そこで、「民間の保険で備えるべきお金やリスク」について尋ねたところ、1位「病気やケガに伴う医療費等への備え」(43.2%)、2位「自分が死亡した後の家族の生活費等への備え」(30.8%)、3位「老後資金への備え」(27.7%)との結果だった。

その理由には、「貯蓄がないから」「子育てにはお金がかかるので貯蓄があっても不安」「老後資金が必要だから」などのコメントが寄せられ、医療制度や年金制度も含めた「漠然とした不安」が保険加入検討のきっかけとなっていることが明らかになった。