岩田明子氏、「ウェークアップ」で岸田翔太郎氏の首相官邸での不適切行為を解説…「セキュリティーに問題がある」

ジャーナリストの岩田明子氏が27日、日本テレビ系「ウェークアップ」(土曜・午前8時)にコメンテーターとして初出演した。
番組では、「週刊文春」が岸田文雄首相の長男の翔太郎秘書官が首相公邸内で親族と記念写真を撮るなど、不適切な行動をした問題を報じた。
週刊文春の報道によると、翔太郎氏は昨年12月、赤じゅうたんが敷かれた公邸内の階段で、親族ら約10人とともに記念撮影を行った。この場所は、昨年8月の内閣改造の際に新閣僚の撮影が行われた。
岸田首相は今回の問題で翔太郎氏を厳重注意したと明らかにした上で「適切さを欠くもので、誠に遺憾だ」と官邸で記者団に述べた。秘書官の職を更迭しないのか問われ「厳しく注意した。緊張感を持って対応してもらいたい」として更迭しない考えを示した。
スタジオで岩田氏は、「週刊文春」が報じた公的スペースとなる赤じゅうたんの階段で撮られた2枚とモノクロのプライベートゾーンで飲食する1枚の計3枚の写真をフリップで紹介し「この写真を見た時にふたつ問題があると思いまして、ひとつは公私混同。もうひとつはセキュリティーに問題がある」と指摘した。
続けて「プライベートゾーンは誰が招いても家族の任意なんですけれども、こうした写真が出るということで例えばプロ、テロリストなんかが見れば、寝室であったり、有事の時の総理の退避場所がどこなのか?というふうに推測するヒントを与えることにもなりかねないわけです。そういった意味でも非常に問題だったと思います」とコメントした。
さらに赤じゅうたんの階段がある公的ゾーンは「ここって入れるのは通行証を持っている総理と総理SPと秘書官だけなんです。官房長官とか副長官ですら勝手には入れない。(公的ゾーンに)誰を入れるかは、政務の秘書官が判断をする」とし、プライベートゾーンと公的ゾーンへの通行移動時に「セキュリティーが解除されますので、第三者の移動の許諾権限は政務の秘書官と警察出身の秘書官が持っている。その権限を肉親が持っている部分は、ちょっと…」と疑問を投げかけていた。