「急に電気が消えて店内は騒然」 沖縄本島20市町村で停電 最大3万9千戸 その原因とは

1日午後3時10分ごろ、那覇市や沖縄市など沖縄本島の20市町村で大規模な停電が発生した。沖縄電力によると、17分後の同27分までに全て復旧したが、最大停電戸数は約3万9千戸に上った。市街地で信号機が停電したり、集合住宅でエレベーターが止まるなどの影響もあったが、警察によると渋滞や事故は確認されていない。
沖電によると停電の原因は県内で発電事業を行う電源開発(Jパワー)石川石炭火力発電所1号機の発電設備の不具合。電源開発は不具合の詳細について「確認中」としている。
停電は大宜味村から糸満市まで幅広く発生。17分間で全て復旧したものの、平日の日中とあって、各地で影響が出た。
県警交通規制課によると、本島中南部一帯で少なくとも約50基の交通信号が停電。最大で15分間消えたままの信号もあった。信号機の停電に関する110番通報は約40件に上り、主要交差点では警察官が手信号で交通整理した。
当時、那覇市泊の銀行にいた会社員の男性(41)は「急に電気が消えて店内は騒然としていた。外に出ると信号が消えていて、車が普通に走っているのに子どもが横断歩道を渡っていて、危ない場面もあった」と振り返った。同市内のマンションではエレベーターが一時停止するトラブルも。住人の40代女性は「誰も乗っていなかったのが幸い。台風でもないのに、大規模な停電が起こるのは珍しい」と話していた。
沖電は同日、「停電となったお客さまに大変ご不便をおかけしましたことを深くおわび申し上げます」とのコメントを発表した。
(社会部・島袋晋作、比嘉海人)
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