M-1王者「ウエストランド」出身地・岡山県津山市が都内で「作州地域のうまいもん」試食会、「そずり鍋」「津山ホルモンうどん」…郷土肉料理や観光地アピール!

津山市・谷口市長「地域を元気に」! 津山信用金庫と東京東信用金庫の連携事業
M―1グランプリ2022王者のお笑いコンビ「ウエストランド」の出身地などでも知られる岡山県津山市の谷口圭三市長(59)が29日、東京都墨田区を訪れ、独特の食肉文化を持つ郷土の牛肉料理や「つやま和牛」をPRした。地域資源の活用や、地方の産物を都内で消費する「地産都消」の取り組みの一環で、主催する地元の津山信用金庫や墨田区に本店を構える東京東信用金庫と連携。試食会を行い、食材やメニュー採用などをアピールした。
津山市は、2022年に農林水産省から農山漁村へのインバウンド需要の呼び込みを目的に創設された「農泊 食文化海外発信地域(SAVOR JAPAN)」に認定された全国6地域の1つ。この日、墨田区内の飲食店で行われた「作州地域のうまいもん試食会」では、牛骨の周りの肉をそぎ落として使うことで濃厚なウマ味が溶け出す「そずり鍋」や、B級グルメ「津山ホルモンうどん」、牛の大動脈を塩やコショウ、醤油で味付けした酒の肴「ヨメナカセ」などがズラリ。墨田区商店街連合会(山田昇会長)や区内の飲食店経営者らに“津山の肉文化”の普及や、メニュー採用といった形での地方創生についてプレゼンした。
試食会に出席した谷口市長は「こうした取り組みは地域を元気にする。津山の牛肉の歴史は1300年も前から、700年代から牛肉を流通させていたとされ、食べ方も工夫されてきた。今回はお肉をメインにしているけれど、他にもいいものがたくさんあるので、こういった取り組みをどんどんしていきたい」と意気込みを語った。
今回の取り組みは、公益財団法人日本財団「わがまち基金」からの助成金を活用し、地元に根づく信用金庫のネットワークを生かすことで実現。主催した津山信用金庫は東京東信用金庫と2022年4月に、地域経済の持続的発展に向けて相互協力する「地方版総合戦略に関する協定」を締結、これまでも連携事業を行ってきた。東京東信用金庫の中田清史理事長は「今年から新3か年計画として『つなぐ力』を掲げており、今回はまさに、作州地域の肉文化をテーマに作州地域と墨田区をつなぐ形になった」と説明。
公益財団法人津山市観光協会会長も務める津山信用金庫の松岡裕司理事長は「津山市は日本さくら名所100選にも選ばれている鶴山公園の津山城や、江戸時代の城下町が残った城東町並み保存地区、鉄道ファンにはたまらない扇形機関車庫がある津山まなびの鉄道館などもある。とても素晴らしい場所なのでぜひ足を運んでもらいたい」と観光地としてもPRした。