河野デジタル相、マイナカードトラブル「5月24日の報道で把握した」昨年8月に発覚も情報共有なし

昨年8月には発覚していたマイナンバーカードのトラブルについて 河野太郎デジタル相「(報道されるまで)知らなかった。上下左右に情報を共有して広報すべきだった」
河野太郎デジタル相は29日、参院地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会に出席し、マイナンバーカードを巡るトラブルについて、昨年8月には問題が発覚していたが「(一連のトラブルが報道されるまで)知りませんでした。5月24日の報道で把握した」と明らかにした。河野氏は「早い段階で上下左右に情報を共有して必要なら広く広報すべきだった。反省しなければならない」と述べた。
昨年8月にマイナンバーカードのポイント付与のミスなど、トラブルが初めて明らかになり、デジタル庁は今年4月に、再発防止に向けたシステム改修を行った。デジタル庁の担当者は「直ちに共有し、対応をとるというのが大事だと思う。今後は徹底させていきたい」と述べた。
立憲民主党・杉尾秀哉氏は「組織的な欠陥があると言わざるをえない。管理職が知らないなんてあり得ない」と厳しく指摘。続けて「こんないい加減な行政でマイナンバー制度大丈夫なんですか?」と質疑した。これに対し、河野氏は「責任をもって、国民の皆様の不安を払拭できるようにしていきたい」と強調した。