新潟市内の救急医療体制を強化するため、新潟県医師会が設置を進めている新たな救急拠点について、その整備・運営事業者を済生会新潟病院に決定したと発表しました。
【新潟県医師会 堂前洋一郎会長】
「選定委員会としては済生会新潟病院を新たな救急病院の主体にしたいと思っております」
医師の高齢化が進み、将来的に新潟市の救急医療がひっ迫することが懸念されることから、県医師会が進めてきた新たな救急拠点の開設。
年間8000台以上の救急車の受け入れを求めるこの拠点の整備・運営には済生会新潟病院と県厚生連新潟医療センターが立候補。事業計画書を提出し、その実現可能性や経営の安定性などについて、審査が行われてきました。
【新潟県医師会 堂前洋一郎会長】
「この短期間に済生会という大きな病院の末端まで意識改革を行ってプロジェクトを出していただいたというのが私として済生会を選んだ理由でございます」
【済生会新潟病院 本間照院長】
「しっかりした土台を持っていると考えておりますので、これから年間8000台以上という目標に向けて全力で取り組んでいきたい」
済生会新潟病院は今後、段階的に救急車の受け入れ件数を増やしていき、2027年度には8000台を目指す方針です。
また、選定されなかった県厚生連も引き続き、救急車の受け入れ台数年間4000台を目標に取り組みを継続するとしています。