将棋の藤井聡太六冠が、名人のタイトル奪取と七冠に王手をかけている名人戦の第5局が31日、始まりました。
長野県高山村の「藤井荘」で始まった名人戦七番勝負の第5局。ここまで藤井聡太六冠の3勝1敗で、勝てば羽生善治九段以来の史上2人目となる七冠を達成するほか、谷川浩司十七世名人が持つ最年少名人記録を40年ぶりに更新します。
先手はカド番となった渡辺明名人、ゆっくりと考えを巡らせてから一手を指しました。
30日に長野に到着した2人は前夜祭に参加し、ファンの前で意気込みを語っていました。
藤井六冠:
「数年前に家族旅行でこちらに来たことがあります。より良い将棋ができるように、一手一手考えて全力を尽くして指したいと思っています」
渡辺名人:
「目の前の一局をやっていくしかないのかなと思いますので、持てるものを出し切って、2日間注目していただければと思います」
偉業達成か、巻き返しか。第5局の決着は6月1日夜になる見込みです。