【会見要旨】師匠になんと報告したい?の問いに35秒の“長考” 藤井七冠が対局終了後の会見「名人という言葉には子供の頃から憧れの気持ちを抱いていたので、獲得できて感慨深い」

藤井聡太七冠は、1日午後8時半頃から対局終了後の会見に臨みました。主な内容は以下の通り。
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Q 名人としての実感は?終局後全く実感がなかったんですけど、感想戦も終わって少しずつ実感が沸いてきたところはあります。Q 谷川浩司十七世名人の最年少記録を塗り替えたことについては?今シリーズに臨む上でそのことを意識していたわけではありませんが、谷川先生の記録は本当に素晴らしいものだと思っていたので、結果として更新することができてとても嬉しく思っています。Q 羽生善治九段以来の七冠については?羽生先生の記録は全冠制覇という点で特別なものと思っていますので、自分としてはそこに並べたという意識ではないんですが、今回名人を獲得することができたことをとても嬉しく思っています。Q 今後の防衛戦、8冠に向けての思いは?6月から棋聖戦、そのあと王位戦の防衛戦が開幕する。どちらも佐々木大地七段が相手で本当にとても強い相手だと思っているので、こちらもしっかり準備して、いい内容の将棋にできるように頑張りたいと思っています。王座戦はまだ意識するという段階じゃないんですけど、少しでも上に進めるように頑張っていきたいと思っています。
Q 名人を奪取して、師匠になんと報告したい?はい、そうですね…(35秒間沈黙)師匠と自分がC級1組の時に同じクラスだったことがあるんですけど、そのとき師匠の方が昇級して自分は届かなかったということがあったんですけど、それを見ていて、50代で昇級するというのは本当に素晴らしいことだと思いましたし、自分自身はその期は昇級できなかったんですけど、師匠の姿を見て、自分も来期がんばろうという気持ちになったところもあったので、そういう師匠の姿を見ることができたことが、今に繋がってるのかなと感じています。Q 自身が「名人」という域に達していると感じるか?名人というのは特別な重みがある称号と感じていますし、自分がそういう位置に達することができたとは、現時点ではまだ思えないところもあるんですけど、名人という言葉にふさわしい将棋が指せるように、今後一層、頑張らなくてはいけないなという気持ちが一番強いです。Q 8冠の全冠制覇については?それについては、現時点でまだまだ遠いものなのかなというふうに思っているんですけど、それを目指せるということ自体が、そういうチャンスを作れたということ自体が幸運なことと思うので、それを生かして、何とか少しでもそこに近づけるように頑張れたらと思っています。Qこれからどのような高みをこれから目指す?これからも変わらず強くなるということを、第一の目標に取り組んでいきたいと思ってるんですけど、名人という立場は本当に重いもので、それにふさわしい将棋を指さなくてはっていう気持ちがありますし、現時点だと1局ごとに指し手の精度にばらつきが多いところもあるので、それを少しでも高めていけるように頑張りたいと思っています。Q幼い頃に夢見たタイトルを手にしたことについては?名人という言葉には子供の頃から憧れの気持ちを抱いていたので、今回獲得できたことについてすごく感慨深いものがあります。ただ、その立場になってみるとそれで終わりというわけではなくて、その先がずっとあるというところもあるので、それをしっかり見据えてやっていきたいという気持ちです。
CBC