弥彦神社や弥彦山など四季折々の自然を楽しめる場所として人気の観光地・弥彦村。近年、そのエリアにカフェや飲食店が続々オープンしていて、若い世代やファミリーからの人気も高まっています。観光地としての魅力を高める鍵を握っていたのはSNSでした。
【桶屋美圭アナウンサー】
「県内随一のパワースポットとして人気の弥彦神社を起点に様々な飲食店が立ち並ぶ弥彦村。平日にもかかわらず多くの人で賑わっています」
様々な観光資源に加え四季折々の景色を楽しめる弥彦村。5年前にオープンしたおもてなし広場を拠点に賑わいを見せています。
【弥彦観光協会 三富克是 事務局長】
「街歩きが活発になってきたし、拠点がいくつかできたことによって、ここに来る、あそこに来るという目的地が増えたこともあると思うが、新しいお店がここ3~4年出店してくれた」
弥彦エリアには2019年度からの4年間で新たにカフェや飲食店など13店舗がオープン。
10年ほど前までは観光客のほとんどが高齢者だったと言いますが…
【弥彦観光協会 三富克是 事務局長】
「平日は高齢者が比較的多いが、土日祝祭日はファミリーと若い人たちが圧倒的に多い」
新店舗ができて幅広い層の観光客が集まり、そこにまた新たな店ができる。
この好循環を生み出すのに一役買っているのがSNSでの発信だと弥彦観光協会の三富さんは話します。
【弥彦観光協会 三富克是 事務局長】
「いわゆる映えるといいますか、弥彦に来て、こういうの食べたよと。友達に発信して下さるので、こんなのがあるんだな。じゃ行ってみようか、というのが多いのでは」
取材中にも商品の写真を撮ってSNSで発信している店員の姿を見かけました。
【店員】
〈Q背景の旗もずらしていたが、そのあたりもこだわっている〉
「弥彦山と天気がいいから空も見えるように撮った」
多くの店がSNSでの発信に力を入れていて、去年10月にオープンしたカフェ「59FU」では、店の看板にインスタグラムのアカウントが書かれています。
【訪れた人】
「イチゴ狩りをしてきて、西蒲区に来ていたので、ついでにちょっと遠出しようかと。インスタで見つけて、ずっと来たいなと思っていたので」
2000坪の敷地の中にたたずむ古民家をリノベーションした店は、雄大な自然に、趣のある建物と、どこを撮っても絵になります。
もちろん、提供されるスイーツも写真映えすること間違いなし。
【桶屋美圭アナウンサー】
「フワフワのワッフルの上に、みずみずしいメロンがたっぷり乗っていて贅沢。何より、この快晴の中で美しい景色を見ながら食べられるのが至福の時間です」
【59FU 高橋美徳 さん】
「東京からなど、県外からこのカフェに来たくて新潟に来ましたというお声がけもいただく」
投稿を見て来店したというこちらの女性は…
【来店客】
「日常から離れた感じで落ち着ける場所でいいなと。写真も撮りたくなる雰囲気」
また、情報の発信だけでなく…
【59FU 高橋美徳 さん】
「お客さんが投稿したものを見て、お客さんに今回も満足していただけたんだなとわかるので、頑張ろうという気持ちになる」
SNSでの発信が新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ人出を回復する鍵も握っているかもしれません。