多い所で1時間60ミリ…東海3県でも警報級の大雨の予想 大型の台風2号 本州沿うように太平洋上進む見通し

大型の台風2号や梅雨前線の影響で、東海地方では6月1日夜から3日にかけて、警報級の大雨となるおそれがあります。

風に煽られて大きく揺れる木々。大型の台風2号は沖縄・宮古島の東を抜け、現在、沖縄本島に向かって進んでいます。

この台風の影響は、すでに東海3県にも出ています。

(リポート)
「沖縄便が欠航ということで、受付カウンターには人の姿がありません」

6月1日、那覇や宮古島、石垣島に向かう全32便が欠航となった中部国際空港。一部の航空会社は既に、2日の沖縄発着の便も欠航を決めています。

今後はゆっくりと本州に沿うように太平洋上を進むとみられる台風2号。東海3県からはまだ遠いものの、梅雨前線が活発化し大気は不安定に。6月1日夜から3日にかけて警報級の大雨が懸念されています。

中でも警報級の大雨が見込まれている岐阜では、気象台が事前の対策を呼び掛けました。

岐阜地方気象台の木村光一予報官:
「雨が強まる2日午後には土砂災害警戒情報、または指定河川洪水予報発表の可能性があります。最新の情報に留意し、明るいうちに事前の対策を行ってください」

気象台によりますと、雨のピークは2日昼過ぎから夕方にかけてで、1時間に降る雨の量は、多いところで60ミリと予想されています。

降り方次第では、土砂災害警戒情報が発表される可能性もあるとしています。

この予報を受け、県の防災課は市町村の担当者に向けて、住民へ早めの避難の呼びかけや被害情報の速やかな報告など、万全の災害対策を求めました。

愛知も警報級の大雨が予想されているうえ、三重も雨雲の発達などによっては警報級になる恐れも。東海3県では、多いところで2日午後6時までの24時間に200ミリの雨も予想されていて、気象台は土砂災害などへの警戒を呼び掛けています。