パチンコ店放火疑い 実質経営者ら逮捕

大阪府摂津市のパチンコ店に火を付けたとして、大阪府警捜査1課は11日、非現住建造物等放火容疑などで、韓国籍で店の実質経営者、田(でん)容一(56)=大阪府茨木市南春日丘=と知人の自営業、熊倉忠(53)=大阪市淀川区東三国=の両容疑者を逮捕したと発表した。同課によると、熊倉容疑者は「田容疑者に頼まれて放火した」という趣旨の供述をしているが、田容疑者は「相談したり放火したりしていない」と容疑を否認しているという。

 店側は火災後、保険金数億円を保険会社に請求。支払われていないが、府警は保険金目的で放火した可能性もあるとみて、詐欺未遂容疑も視野に調べる。

 逮捕容疑は共謀し、昨年8月30日未明、摂津市鳥飼上(とりかいかみ)のパチンコ店「パーラーミュージアム」に侵入し、店内にガソリンを散布してライターで放火したとしている。店は営業時間外で客はおらず、火は約3時間後にほぼ消し止められた。

 同課によると、出火直前に何者かが店内に侵入した痕跡があり、放火の疑いがあるとみて捜査。店の防犯カメラに熊倉容疑者がポリタンクに入った液体をまく様子が写っており、2月に熊倉容疑者を逮捕した。当初は容疑を否認していたが、田容疑者の指示があったことを認めたという。