地元の喫茶店では既に「八冠メニュー」も考案…藤井聡太“七冠”が誕生 名人最年少記録を約40年ぶりに更新

名人戦第5局で勝利し、史上最年少での「名人」獲得と七冠を達成した将棋の藤井聡太七冠。地元の愛知県瀬戸市はお祝いムードに包まれました。 長野県高山村にある、名前がそっくりの「藤井荘」。ここで、運命の名人戦七番勝負の第5局が行われました。 藤井聡太六冠の挑戦を迎え撃ったのは渡辺明名人。
藤井六冠は今回、プロ棋士にとってわずかに不利な後手番でした。中盤までは渡辺名人がペースを握ります。しかし、藤井六冠が2枚の角を攻防に利かせ逆転。 詰む・詰まないの緊迫した状況で丁寧に対応を続け、最後は渡辺名人が投了し、藤井六冠の勝利。
藤井七冠のファン:「すごいこと、本当に。途中からなんか涙が出てきた」街の人:「同世代の人が活躍しているのはすごいうれしいですね」 20歳10か月、谷川浩司十七世名人が持つ最年少記録をおよそ40年ぶりに更新しました。七冠達成は羽生善治九段以来2人目の快挙です。
Q.師匠になんと報告をしたいですか?藤井七冠:「師匠とは自分が(順位戦の)C級1組の時に同じクラスにいたことがあるんですが、その時に師匠が(第77期順位戦で)50代で昇級するというのは本当に素晴らしいことだなと思いましたし、自分自身はそのとき昇級できなかったんですけど、師匠の姿を見て自分も来期頑張ろうという気持ちになった」
一夜明けた2日、瀬戸市の喫茶店『スマイル』では…。店長:「お待たせしました。スマイルラッキーセブン号です」 七冠にちなんで数字の7の形に。「名人で止まることなく走り続けてほしい」という思いを込め、車のプレートに瀬戸焼きそばやわらび餅など、店の人気メニューをのせました。
注文した女性:「すごいね。1人ではちょっと食べきれないね」Q.今回は七冠のメニューですが、八冠のメニューは?店長:「考えています。『スマイルハッチーバースデー』というものを作ります。バースデーケーキのように、あるもので作ります」 長野の「藤井荘」の藤井七冠は、会見で「名人」のタイトルを獲得した所感を語りました。
藤井聡太七冠:「名人というのは江戸時代から続く称号ですし、その道で頂点に立つ人という意味合いもあるので、その言葉はとても重いものなのかなと思っています」