愛知県岡崎市に、県内初のアウトレットモールがオープンすることがわかりました。運営する三井不動産を取材すると、意外な答えが返ってきました。 関係者によると、岡崎市にオープンするのは三井不動産が運営するアウトレットモールで、岡崎市の南部・名鉄本宿駅近くの東名高速と国道1号線に挟まれたエリアに建設が計画されています。 2024年4月に着工し、2025年10月のオープンを予定しています。 敷地面積は約15万6000平方メートル、店舗面積は約3万平方メートル、2階建てで物販を中心に店舗が並び、駐車場には2000台以上が入る予定です。
どんなアウトレットモールになるのか、三井不動産の広報部に聞いたところ、「アウトレットモールを作るとは一言も言っていないんです」という答えが返ってきました。 三井不動産から愛知県に出された出店概要書を見ると、店舗の名称は「(仮称)岡崎商業施設新築計画」とだけ書かれていて、確かにアウトレットモールとはどこにも書かれていません。
三井不動産としては、「正式発表はしていないので、お店の情報など今言えることはありませんが、どんな施設になるのか楽しみにしていてください」ということです。 岡崎市に限った話ではありませんが、出店のポイントについても伺うと「欠かせないのが車などのアクセスの良さ。そして、来店を見込める顧客がいる範囲『商圏』などを調査して決めている」ということです。 計画されている場所の10キロ圏内には、国道や鉄道の便に加え、岡崎市や幸田町、蒲郡市の中心部が入るため、人が見込めると判断して出店を決意したと考えられます。
出店エリアの岡崎市役所にも話を聞きました。市街地整備課によると、地域活性化を目指して、このエリアにまちづくり協議会が発足したことが始まりで、岡崎市もそれに応えて計画が立てられたといいます。 2023年度の予算資料によると、交通の便が良いこの場所に「観光交流拠点としてアウトレット事業を整備」とされていて、さらに「地域拠点」として、日常生活に必要な商業・医療・福祉施設などを作る方針だということです。
つまりまちの活性化を目指して、今回の新しい商業施設が誕生したということです。2023年6月16日放送