日大・林真理子理事長、“お飾り理事長”報道に「旧体制と変わらないと評価されることは誠に辛く残念でなりません」

日本大学の林真理子理事長と酒井健夫学長、澤田康広副学長が8日、アメリカンフットボール部の部員が覚醒剤取締法違反(所持)と大麻取締法違反(所持)で逮捕されたことについて東京・九段の日大本部で会見した。
冒頭、今回の事件について頭を下げ謝罪した林氏。「昨今、理事の中に旧体制の勢力が残っていて、私がお飾りの理事長であるという報道がなされているようでありますが、そのような評価を私はとても残念に感じております」と話すと、「私はこれまで日本大学の卒業生であることに誇りを持って生きて参りました」ときっぱり。
「しかしながら数年前、大切な母校に対する社会の信頼が不祥事により地に落ちることになりました。その時に経験した悔しさ、歯がゆさ、憤りは昨日のことのように思い出されます。在校生や卒業生にかつてのような誇りを取り戻してほしい、その一心で微力ながらこれまでの経験を生かしてお役に立てればと理事長に就任致しました」と続けると「人事を刷新し、志を同じくする理事や教職員たちと共にこの1年、ガバナンスの確立に全力を尽くして参りました。どこまで達成できたか分かりませんが、皆で作り上げてきたガバナンスに対し、相変わらず欠如しているとか、旧体制と変わらないと評価されることは誠に辛く残念でなりません」と話した。
「もちろん着手してまだ1年と少しですので、完全なものには至っていない部分もあったかと思います。今後、より一層、ガバナンスを強化していくために報告、情報伝達体制を精査するなど、引き続き仲間たちと共に日々、真摯(しんし)に務めて参りたいと思っております」とし、「私が理事長の職をお引き受けした時の志である在校生、卒業生の誇りを回復し、日本大学に対する社会の信頼を取り戻す、そのための取り組みを最後までやり抜く覚悟に変わりはありません」とした。
林理事長らは7日夜、緊急の理事会を開催していた。