犯罪者からしたら、忘れ物は格好の餌食。
クレジットカードや現金のほか、換金できるブランド物の財布やバッグ、個人情報が詰まったスマホまで窃盗することがあります。
万が一盗まれた場合、警察署などに遺失届を出しても戻ってこないため、忘れ物をした人は動転し、血の気が引く思いをするでしょう。
モデルやタレントとして活躍する、ダレノガレ明美さんも、大変な忘れ物をした1人。
2023年8月15日にSNSを更新し、東京都港区にある商業施設『アトレ』のトイレに、ファッションブランド『CHANEL(シャネル)』のバッグを忘れるトラブルが発生したことを報告しました。
その日、新幹線で移動予定だったダレノガレさん。
ベーカリーでマネージャーと朝食をとっていた20分以上の間、『アトレ』内のトイレにバッグを忘れたことに気付かなかったといいます。
あわててトイレに確認に行った時には、すでにバッグはなくなっていました。
バッグの中には、何ものにも代えがたい母親からもらった手紙も入っていたため、ダレノガレさんは青ざめたことでしょう。
しかし、ベーカリーの店員から教えてもらった管理センターの電話番号に連絡してすぐに、バッグが無事に届いていることが判明!
清掃員がダレノガレさんのバッグを発見し、預けてくれていたのです。
どうしてもお礼がしたかったダレノガレさんは、大阪府での用事の後、清掃員に会いに行ったのですが、直接対面して感謝を伝えることは叶いませんでした。
そのため、SNSに「本当に本当にありがとうございます!感謝してもしきれないです!」と清掃員への感謝の想いをつづるとともに、二度と忘れ物をしない決意も書き記しています。
こちらのバックを昨日、正式には品川のアトレのトイレに忘れてしまい呆然としました!新幹線まで時間があったのでマネージャーさんとモーニングしていて20分以上バックがないのに気づかず、、気づいてトイレにいった時には無くなってました!慌ててパン屋さんに話をしたら… pic.twitter.com/mMwdJKchWl
多くの人に高級品として認識されていることから、ダレノガレさん自身も「絶対に戻ってこない」と思った『シャネル』のバッグ。
失くして困っている人のため、素直に届けた清掃員の行動に、どれだけ救われた心地がしたかは想像に難くありません。
投稿には、善人に発見された幸運へのコメントや、清掃員の行動に対する称賛の声などが相次ぎました。
・清掃員さん、グッジョブ!
・読んで目が潤みました。お母様のお手紙、戻ってよかったですね。
・『シャネル』のバッグが戻って来ることに驚き!日本はまだ終わっていない。
・お金で買えないものは取り返しがつきません。世の中、善人ばかりではないので本当に気を付けたいですね。
日本は「治安がいい」といわれている通り、実際に忘れ物が戻って来る可能性は決して低くないでしょう。
とはいえ、そのような幸運に恵まれることを期待してばかりもいられません。
世の中には、隙があれば窃盗を働く犯罪者がいることも、また事実なのです。
だからこそ、忘れ物を届けてくれる人の存在がどれほどありがたいことか、改めて感じられますね。
[文・構成/grape編集部]