小中学校の“給食エプロン” 共用を廃止した自治体が 理由はコロナ禍に加えて「柔軟剤の匂い」

小中学校の給食当番が身に着ける「給食エプロン」についてです。クラス内で使い回して家で洗濯をし、アイロンをかけて…という印象を持つ方も多いかもしれません。そんな中、エプロンの共用を廃止した自治体があります。一体なぜなのでしょうか。
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小中学校の給食当番が身に着ける「給食エプロン」。当番の児童らが家で洗濯をして、クラスで決まった数を使い回すケースが多いと言われています。今、こうした「エプロンの共用」を廃止する動きが全国で徐々に出ているんです。愛知県豊橋市の小学校。給食の時間に教室をのぞいてみると、子どもたちが身に着けていたのはカラフルな三角巾やエプロン。豊橋市では今年度から特別支援学校を除く全ての小中学校で、「給食エプロン」の共用を廃止しました。エプロンと三角巾は持参したものなのです。
CBC
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(小学校6年生)「(Q.個人のエプロンになってどう?)やったーと思いました。学校のエプロンだとぶかぶかなものがあって、自分で持ってくるとぴったりのサイズのエプロンが使えるので、配膳がしやすくなった」「人の家の洗剤が気になってちょっと嫌だったけど、自分の(エプロン)だと安心します」一体、なぜ共用をやめたのでしょうか。
(豊橋市保健給食課 若子尚弘課長)「ちょうどコロナ禍の時に『自分以外の人が使った当番服を使うことに不安がある』という声が学校現場からあがっているということを聞いた」豊橋市によりますと、衛生用品を共用することへの不安や、家庭で洗濯する柔軟剤のにおいで、一部の子どもが体調不良になるという保護者からの声があがっていたとのことです。
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(小学4年の母親)「共用だと、洗濯してアイロンかけて次の人が使うというプレッシャーがあるので、そういう意味では自分の(エプロン)の方が楽かなという気がする」(小学1年と3年の母親)「(共用だと)柔軟剤の香りが(気になる)という方もいるので、少し洗濯も気をつけたり、(個人のエプロンを)用意する手間はあったが、持って行くのは同じなので、個性というか自分の自由なものが持てて、良いかなと思う」
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先生たちは。(豊橋市立豊小学校・稲田あけみ校長)「思ったよりすんなり子どもたちは自分の家からマイエプロンを持ってきて、家庭もそれぞれ工夫をしてくれて、低学年の子は帽子を縛らなくていいように、すぽんとかぶるようにしてくれてとても良かった」
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これまで学校現場で「当たり前」とされてきたことが、コロナ禍をきっかけに見直されてはじめています。